統合失調症と向き合う

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田中早紀さん
田中早紀さん
(たなか さき)
1985年(昭和60年)生まれの33歳(収録時)。16歳で体調を崩し受診し、17歳の時に統合失調症と診断される。現在はB型事業所に通所していて、将来的には当事者活動を行いたいと思っている。同じ病の夫と双子の男児との4人暮らし。
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9今後について
Q.事業所での今後の展開は?

「今度4月に、こちらが訪問看護のステーションを立ち上げる予定になっていまして。そこでの当事者スタッフとして、週2回ぐらいから始めようかなと、一般就労をさせてもらうことになっています。予定ですが。『訪問看護の当事者スタッフとして、してみませんか』と声をかけていただきました。

(今の事業所が)多機能型事業所になりまして、B型と生活訓練と就労移行があります。新しく作り直して事務所を作って、そこで訪問看護ステーションと一緒になるみたいですね。日によって違うのですけど、楽しみもある日もあれば、ちょっと大丈夫かなぁという日もあります。」

Q.当事者としての活動は?

「ピアの活動を広げていきたいなぁと思っています。当事者の集まりだったり、あとは、ピアサポーターになって、自分がいろんな人の力になりたいなぁというのがあります。

(今)ピアの会は時々しているのですよ、(私が)主催みたいな感じにして。ここの地域で。なかなかみなさん体調があるので、私が『何時にします』みたいにしないとできないので。そうするとなかなか難しいのですが、何回かしたりしていました。行動は起こさず、とにかく話をして、『みんなで元気になろう』みたいな会です。

来る人は固定はされていないのですけど、1回に3〜4人ぐらいですね。いろんな病気の方がいますね、やはり。発達障害の方もいたり、うつ病の方だったり、まあ、いますね。

役に立ちたいというか、やはり話をする場というか、自分達の気持ちを言える場というか、そういう場があると、また違ってくるのではないかなぁと思うのですけど。そういう方、やはりなんか話してみんなどんな気持ちでとか、病気はどうしているのだろうとか、そういう形(で)、主にそういう話をしています。

やはり、ピアの力って大きいのではないかなぁと思うのですよ。自分の中でですけど。みんなで集まることによって私も元気になるし、みんなも元気になったらいいなぁと思っているので。それがたぶん大きいのではないかなぁと思います。やはり私でも、同じ病気でも分からないこともありますし、なおさら共感する部分もあるのですけど。

人と接するのが大好きです。(ピアの会は)苦にはならないですね。まあちょっと日取りを決めるのは不自由ですけど、いつにするかなとか日にちを決めるのが、ちょっとまあ億劫ですけど。

必要となった時は(資格を)取りたいなぁと思っています。(ただ)何て言うのですかね、資格を取ったら、その資格の専門性とかを学び過ぎて、ほんとの、病気の部分とか共感性がなくなるのではないかと、ちょっと自分の中での心配がありまして……。自分らしさというか、自分の持っているものを活かすということも大事ではないかなと思っていまして。そういう支援者の目で見てしまうというか、ピアの立場で見られなくなるのではないかなという不安があるのですよ。」

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