2病気への考え
Q.病名を知ったときはどう思いましたか
「僕、最初は病院にいる間は(病名を)言われなかったんですけども、あとから『被害妄想なんとか拡大症候みたいな』と家族から聞かされて、最近になって、(主治医の)先生から急性精神病(急性一過性精神病性障害)と、まあ、一時的なものだということで、だからもう治ったみたいな感じで言われまして。
なんで、俺がこんなことになっているんだろうっていう感じでしたね。今まで全然そんな気にしたこともなかったのに、急に病院に連れて行かれて、そんな病名言われて、まあ、どうなってるんだろって感じでしたね。」
Q.入院中、病気について調べましたか
「しなかったですね。なんか、できなかったのかなあ。毎日のように先生達が来るんですよ。でもなんか自分の担当が誰なのかもあんまりわかっていなかったし、なんで(病院に)いるのかもわかっていなかったし。で、ここ(病院で)は通信できるのが電話1本だけなんですよ。携帯もメールもインターネットも何にもなかったので、調べる方法もなかったので、まあとにかく早く出たいなというだけで。それからでも遅くないなと思って。」
Q.病気を受け止めることはできましたか
「それはできましたね。姉もいるんですけども、姉とも話しまして。小さい頃にあった、家庭的なことなんですけども、ま、それが思春期にあったということで、たぶんそれが残っていたんだろうということで。姉も同じ境遇だったので。別に姉は病気になったりということはなかったんですけども、やっぱり同じ境遇として分からないでもないということになりまして。で、まあ、なるほどなあと思って。
あとは家族がだいぶ心配してくれて。周りの仕事の人たちもみんな心配してくれまして。で、早く元気にならなきゃなというのがありまして。少しでも早く元気になってみんなに元気な姿を見せないと、というのがあったので。」