統合失調症と向き合う

体験者の声 医療者・支援者の声 家族の声 私たちの活動紹介 イベント おしらせ
無・晋耀湖さん
無・晋耀湖さん
(む・しんようすい)
昭和29年生まれの58歳(収録時)。15歳で大工の修行に出て、いくつかの場所を転々とする。26歳の時に症状が現れ、30歳頃に精神科を受診。現在自分に合う薬と巡り会い、病状が回復。それまで絵心などまったくなかったが、窓から見た雪風景の美しさに驚き、思わず絵を描いたという。以降、作業療法などに前向きに取り組んでいる。収録時は入院中であったが、近い将来グループホームでの生活を計画中。
movieImage
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  >>
3現在の症状
Q.現在の症状はいかがですか

「去年一昨年あたりから、表情が変わって、頭がすっきりしています。(それは)薬が変わったせいだと思いますけどね。それで、よく喋るようになったわね。こんなに喋らなかった。よく喋るようになった。(自分でも)びっくりした。んんん、びっくりするぐらい喋るようになって。振り返ってみると、その時に良くなったんだなぁと思います。

(以前の薬の量は)今よりちょっと少なかったと思いますけどね。でも、今増えたというけど(頭が)はっきりしています、(薬を)飲んで。種類はよく分からないけど、安定剤だったり…、と思っています。」

処方薬: 現在〜 ブロナンセリン20mg、バルプロ酸Na 400mg
以前〜 ブロムペリドール6mg、リスペリドン4mg、モサプリド75mg、ビペリデン3mg

Q.頭がすっきりしたことで生活は変わりましたか

「そうですねぇ、変わりました。やる気が出てきました、いろいろと…。『なんでもやれるんだ。やればできるんだな』という気持ちになりました。」

Q.突然、絵を描かれたそうですが

「前は全然、ほとんど描かなかったけど。下手だったし、動物の絵なんか特に下手で…。ここに来て風景画を描いたけど、自分でもびっくりしているぐらい、うまく書けたなぁと思いました。分からないけどね、自分でやれるんだなぁという気持ちで一生懸命描いた。最後まで描いたのが良かったんじゃないかなぁと思います。(絵を描くのは)今、ちょっと休んでいます。」

絵をクリックすると拡大します
はじめて描いた絵

はじめて描いた絵。トイレの窓から観た雪景色がきれいだったので思わず描きたくなったという。

Q.症状が悪化しないように工夫していることはありますか

「そうですね、やっぱり作業療法を一生懸命続けてやることが良いと思っています。毎日やるようにしております。

(症状は)別に、これといって無くなったですね。いつも頭がすっきりしているし。最近は(悪化したことは)ないですね。」

<< 1  2  3  4  5  6  7  8  >>