統合失調症と向き合う

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渡邉康造さん
渡邉康造さん
(わたなべ こうぞう)
1964年(昭和39年)生まれ、49歳(収録時)。18歳(高校時)で精神科を受診する。何度かの入院を体験。現在は、地域生活支援センターなど地域の社会資源を利用しながら毎日を送っている。身体に障害を持つ方へのボランティア活動も行っている。3人きょうだいで、現在は母親と同居。
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10メッセージ
Q.同じ病の方へメッセージをお願いします。

「あのう主治医との関係が大事かなと思っています。当事者の生活というのは、主治医との関係を大事にして主治医との関係が保てたら、長く地域で過ごせるかなと思っています。あと、支援センターとかに来たりして…。」

Q.主治医との関係で気をつけていることは?

「僕は先生を大事にしたいから感情的なトラブルになったことがないです。たぶん。いや、反発したいかなと思ったら、やっぱり『ダメだ』と考え出して…。

先生と、診察が短い時期もありますけど、たまには5分ぐらい話したりして、自分の状態を知ってもらったり…。僕は、以前から自分史みたいにして日記(を)、自分の歴史みたいなものを原稿用紙に6枚書いて(医師に)渡しましたので、あれを見てもらい、初心に返るということで…。(それは)6年ぐらい前かな。

努力というのがどういうものかなと思ったりもするのですけど。ちょっと僕は無鉄砲なところがあるので、だから、間をおいていただくというか。解決することはすぐ咄嗟にやるものはいいのですけど、1日、2日ぐらい間をおいて実践していくことも努力かなと思ったりして……。」

Q.今、最も伝えたいことは?

「ありがとう、支援センターありがとうと言いたい。ほんとう(に)支援センターがあるから……。長く10年以上入院して、精神科を退院してアパート暮らしかなんかするとね、何をしていいか分からないそうです、1日。その心境がある程度分かるのです、僕には。退院して1か月の間、朝がきつかったですね。今は支援センターに極力来るから。みんなも来てくれるし。

するとやっぱり支援センターがあるかないかの差で、自分がこういう生活が維持できているのかなと考えたら、やっぱり国の制度とか保健所の政策とかで、支援センターを使わなければいけないというのが9年前にあったと思うのですけども。支援センターありがとうと言いたいです。」

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