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溝口隆馬さん
(みぞぐち・りゅうま)
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1954年生まれ、福岡市在住。JR勤務。妻と息子3人の5人家族。44歳のとき数ヵ月間血便が続き、近所の肛門科を受診。すぐに総合病院を紹介されてそこで直腸がんと診断される。直腸切断手術を受けて人工肛門を造設。ステージ(病期)は2。術後は6年間、抗がん剤を服用。現在は定期的に検査を受けている。趣味はシャンソンを聴くこと。
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2下腹部に人工肛門(ストーマ)がつく

「集中治療室に入っていて、何時間寝たかもよく覚えていなかったのですが、最初に自分のストーマ(人工肛門)を見たときに、入院中に本で読まされていたものと実際のストーマとではあまりにも差があったので、『大丈夫かな』という感じでした。訳が分からないうちに『あぁ、変なのがついたなぁ』と。最初は触るのも何かおっかなびっくりというか、本当に触って大丈夫なのかなという感じでした。」

人工肛門(ストーマ): 病気のために肛門からの便の排泄が困難となった場合に、腹部に設ける人工的な排泄口のこと (ストーマはギリシア語で「口」という意味)。ストーマに専用の袋(パウチ)を装着して排泄物を受け止める。詳しくは、国立がんセンターがん対策情報センター「ストーマケア」のページをご参照ください。

●腸閉塞になる

「お正月三が日の頃からおかゆが出たのですが、最初の食事でちょっと腸閉塞みたいになったので、また絶食に逆戻りで、重湯みたいなものでもやはりゆっくり摂らないといけないなと思いました。先生曰く『たぶんストレスが腸に溜まっていたのではないか』ということでしたが、かなり痛かったです。絶食がいちばんの薬なのかなと思いました。

そのあと、3〜4年後にまた少し大きい腸閉塞をして、それはもう油断していたので、やはり自分がちょっと図に乗りすぎたのかなという感じです。食事は、繊維質のものはよく噛んで・・というぐらいは気をつけていたと思うのですが。ただ、その時の体調にもよるという気がします。」

●タバコをやめる

「タバコは手術したときにすぱっと止められたので、今思うとそれだけは感謝です。1日40本ぐらいとかなり吸っていたのですが、手術をしたあと痰や咳が出たときに、それを出す力がないというのがその時ハッキリとわかったので、もうこの際、吸わないほうがいいと思いやめました。これだけは家の者に感謝されています。」