がんと向き合う

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小林 照光 さん
(こばやし・てるみつ)
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札幌在住。自営業。1998年11月(61歳)に検診で大腸がんが見つかり、翌年2月に手術(横行結腸がん ステージ2)。10月に退院するまでに4回の手術、一時的ストーマ(人工肛門)を経験。2003年末に胃がんが見つかり、胃の2/3を摘出。術後は札幌近郊の山登りに専念するうちに体調も回復。現在は男性料理教室に通い、野菜中心、薄味の食事を心がけている。患者会「小舟会」所属。
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5毎日の山登り

「特に胃がんが終わったあと、本当にいいなと思ったのは山登りです。医学的にはわからないのですけど、体調がよくなったのは毎日山登りをしていたからでないかな・・・と思っております。手術のあと半年ぐらいは毎日登っていて、その後も月に3回か4回はずーっと登っていました。山登りといっても、札幌の三角山で標高300メートルぐらいのところで、たいしたことはないのです。急いで上がれば30分か40分で上がれます。当初はやはり1時間ぐらいかかってよたよたよたよた上がっていましたけど、慣れるとだいたい30分ぐらいで上がれます。それを毎日繰り返していました。それで体調も非常によくなりました。街の空気の汚いところを一生懸命ウォーキングで歩くよりは、やはり山や林のそういうところを歩くのがよいのではないかと思います。体力のある方は札幌の三角山、森は円山あたりを定期的に登るのは、私はいちばん健康的だと思います。

当時はもう日課のようなもので、時間が来たら『行かなきゃならない』と。何もしていなくて日中はどっちかというと暇なものですから、それで行っていたということです。だいたい午前中に行っていました。

ただ一所懸命登るというだけですけれども、いちばんよいのは、皆すれ違うと『おはよう』とか『ご苦労さん』と挨拶するので、ああいうのが気持ちがよくて。登っていても苦痛はあまり感じないです。人がぶつかればこっちからも挨拶せにゃならんと思いますから、気分的にこう何か高揚していい空気になってくるのですよね。

おにぎりや果物を持って行って、登ったあとは頂上で30分ぐらいのんびりします。特に弁当という感じではなく、退屈だから上でつまんで・・・というような気分です。

今年、足の半月板がいかれたものですから、今はウォーキングもあまりできないのです。ですから今はやっていません。ただ、早く歩きたいなという感じです。(ひざを)早く治したいのですけど、これだけはどうにもならんですね。」