統合失調症と向き合う

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渥美正明さん
渥美正明さん
(あつみ・まさあき)
44歳、男性。16歳から引きこもりになり、23歳で統合失調症と診断された。2回の入院を体験し、現在は、服薬とデイケアなどで入院することなく症状が安定している。地域活性化のボランティア活動に参加している。母親、妹と3人暮らし。
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9統合失調症の方へのメッセージ

「やっぱり11年間というブランクはあったけど、例えば精神疾患があろうとないだろうと、統合失調症という病気でそういった清掃のお仕事についている人もいるんだということが一つですね。2項目目は、長い入院生活があっても自分でチャレンジ精神を持っていけば、必ず、『ほら見てご覧、あなたの歩む道』っていう、僕、Kiroro(キロロ)の「未来へ」という歌が好きなんですけど。『ほら足元見てご覧、それがあなたの歩む道』って(歌詞)あるでしょ。で、『不安になると手を握りしめ、一緒に歩いていこう』っていう項目(歌詞)ありますよね。その不安になるときが障害者あるかもしれないけど、医療スタッフの方に支えてもらって一緒にまた歩いていける、自分の目標に向けて頑張っていけばきっと夢は叶うからって、入院している方たちに対しても、いつかあなたたちも退院できますよっていうようなメッセージは、伝えたいですね。」

Kiroro(キロロ):玉城千春と金城綾乃から成るポップ・デュオ。1998年1月、「長い間」でメジャー・デビュー。同年6月に「未来へ」を発表。

●ご家族の方へのメッセージ

「やっぱし自分のご家族さん、1世帯に1名、その障害者の方がいたとしても、希望を持たしてあげることですね。生きる希望ね。それがご家族に対してのメッセージですね。彼らは彼ら(なり)にとか、彼女たちは彼女的に、やっぱりそのできる範囲の中で治療に対し一生懸命取り組んでいるから、そういったとこに長所をうまく引き出してあげて、生きる希望ですね、希望を持たせてあげることが一番大切なことは、ご家族は。」

●医療スタッフへのメッセージ

「僕、励ますの専門なんですよ、逆に職員さんを、お仕事お疲れ様ですって感じで。お仕事頑張ってください、応援してますっていうような感じでおっしゃると、『うん、私も頑張るからねえ』というように職員さんとか言って。逆に先生(に)も、『先生いつもお世話になってます、お仕事、お疲れ様です、先生、お仕事頑張ってください、応援してます』っていう形で“ガッツ”ってやると女医先生も『そうだね、渥美さん、ガッツね』って言ってくれたりというようなそういった感覚ですね。」

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