統合失調症と向き合う

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倉田真奈美さん
中村 孝さん
(なかむら たかし)
1953年(昭和28年)生まれ、現在、58歳。32歳で発病。3回の入院を経験し、現在は1種類の抗精神病薬で症状がコントロールできており、週5日就労している。アパートで一人暮らし。「働くことで毎日が充実している」と強く語った。
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43回目の退院後の生活

「(退院をして)1年後ですね。正直言って、僕は、当時保健所のデイケアとか分からなかったものですから、こういう病気になったらば、家にいるしかないかなと思っていたんですけどね、父が保健所に行ってですね、『デイケアとかがあるので行ってみないか』ということになっちゃって、で、1年後にデイケアに行ってみました。社会との接点は、あんま(病院の)デイケアじゃなかったから、ほんとにね。保健所のデイケアに行っていましたね。

一応、仕事は無理だと思っていました、正直言って当時は。やっぱり薬を多く飲んでいたもので、その薬の副作用があったんですよ。仕事は、ちょっと無理だ無理だと思っていました。正直言ってね。

(薬は)5種類ですね、当時飲んでいたのは。デパス、レボトミン、サイレース、セレネース、イソミタールという薬を服用してきました。そうですね、副作用があって仕事は無理だと思っていました。ええ、働く前まではずっと同じ薬を飲んでいましたね。

副作用は、一日中眠いとか喉が渇くとか集中力がなくなるとか、そういうものがありましたね。ずっと続いていた。永遠に続いていてね。永遠です、ほんとにね。」

デパス(エチゾラム):抗不安薬
レボトミン(マレイン酸レボメプロマジン):定型抗精神病薬
サイレース(フルニトラゼパム):催眠鎮静薬、抗不安薬
セレネース(ハロペリドール):定型抗精神病薬
イソミタール(アモバルビタール):催眠鎮静薬

●作業所へ行く

「当時の保健所の保健師さんが、ある時、『中村さんなら仕事ができるから、精神のほうで共同作業所に行ってみないか』というふうに、デイケア中に言われたもので、ちょっと見学しに行って…。やっぱりこのままじゃ自分はまずいと思っていたので、やっぱり作業所に行くようになりましたね。

(副作用は)あったんですよ。正直に言って。ううん、我慢して、我慢ですよ。我慢です。」

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