統合失調症と向き合う

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辰村泰治さん
三浦紀代子さん
(みうら きよこ)
昭和29年(1954年)生まれ、57歳。辛い結婚生活などを経験し、23歳の時に症状が出て精神科を受診。38歳から7年間入院し、現在は、アパートで一人暮らしをしている。週5日作業所のリサイクルショップに勤務。同居はしていないが、息子1人と娘1人がいる。
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4退院〜就労について
Q.退院に向けて行ったことは?

「実は、閉鎖病棟でも作業はあるんですけども、それと違って開放病棟は本格的な活動というのがあって、農耕とか手芸とか、内職とか、一番高度なところでは、院内喫茶というのがあるんですよ。で、あたしは一番最後の時は、院内喫茶というところにいて、そこで年1回の社会見学というのがあって、消防署とか、ここのやどかり情報館とか、環境(訓練)センターとか援護寮とかを見学に行きました。

『退院のためにどうだった?』と言われたので、とてもいい所だから行きたいと思いますと言ったら、『じゃ、それでお姉さんを説得しよう』ということになって、姉を説得して、了解を得て、初めてその訓練センターを1年するという約束で、退院ができました。」

*現在、入院中の内職(給与の出る作業)は認められていません。

Q.退院後はどのような生活を?

「そのあとは1年間訓練を受けて、一人暮らしを始めました。(援護寮には)1年という契約だから、1年。それでその時に私の目標は、退院したら社会復帰を目指していました。で、3か月後から、社会復帰の練習で、タイムカードついて、ボールペンのシール貼りとかダイレクトメールの袋詰めとかをやっていました。

実は、職安を通して、大きい会社を2箇所見学に行ったんですけども、病名を隠さずに勤めようと思ったら、ご丁寧にお断りをされて、で、援護寮をそろそろ出なきゃダメだというので、ほんとは市でやっている、家族会がやっている作業所を見学に行ったんですけども、そこは、紙袋を買うと紐が通ってるの(袋)がありますよね。紐の通した紙袋、その作業をするところだったので、私はこれを1日やったら眠くなるだろうと思って丁寧に断ったら、やどかりの2つの作業所で募集しているから行ってみないかと言われて、2つ見学して、今のところを選んで働き始めました。11年前です。」

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