統合失調症と向き合う

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長友ゆみさん
長友ゆみさん
(ながとも ゆみ)
子どもの時から疲れやすく、人に合わせることが苦手だった。高校生の時に幻覚・妄想などの症状が出たことで精神科を受診する。高校を卒業後、北海道浦河町の “べてるの家”で11年間過ごし、現在は故郷に戻り、就労継続支援(A型)事業所(レストラン)で働いたりピア活動を行ったりしている。1人暮らし。収録日は長友さんの誕生日だった。
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3精神科受診後の生活について
Q.精神科を受診したあとはどういう生活でしたか

「学校退学という形で、実家に帰ったのですけど、それからはずっと部屋に引きこもって、何も食べず、ただ寝たきりで泣いていましたね、毎日。

やっぱり私がいると、やっかい。みんなに迷惑をかけるし、自分はもう生きていても意味がないというか、価値がないだろうなあと思うし、みんなを傷つけるし。やっぱり家にいるともうだめになるんですよ。もうだめな人間だと思って…。

それが、2か月ぐらい家に引きこもって、そのあと、父の友達のいる北海道に行って、4か月間ぐらい引きこもっていました、その人の家に。やっぱり、もう親がお手上げだったんでしょうね。もう、どうすることもできないみたいな…。」

Q.北海道で病院には行きましたか

「(病院には)行っていなかったです。もうその時は、死ぬことばっかり。どうやって死んだらいいかな、誰にも迷惑かけずみたいな、『死にたい、死にたい』という(ことばかり)…。

そのあとは一応、少しずつ元気になって、親に電話した時に、『働きたい』と言ったんですけど、親は、高校だけは出なさいと。高校を出ればなんとか仕事が見つかるからと言うので、取りあえず(実家に)帰って高校出ようと思いました」。

Q.実家に戻ったあと高校には行ったのですか

「(高校は)通信制です。ま、卒業する前に入院してしまって…。もう、幻聴も聞こえたり、引きこもったりして入院したんですよ、卒業する前に。ですから、先生達のお陰でやっと高校を卒業できたという(感じです)。

卒業したあとは、北海道の“べてる(の家)”に行きました。北海道に行った時の父の友達に紹介してもらって…。」

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