がんと向き合う

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岡崎 正子さん
岡崎 正子さん
(おかざき・まさこ)
神奈川県在住。50歳のときに専業主婦から一転し、婦人服縫製の会社を設立。最盛期は社員26人を抱える規模に成長。2006年5月、79歳のときに肺がんがみつかる。4回の化学療法ののち、2007年夏より開始したイレッサ治療が奏効。現在は通院で服薬治療中。
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6手の痛み

「もともと仕事に熱中していて手を酷使していたせいか、末梢神経の障害と手の痛みは前々からあり、うんと痛いときは近くの整形外科で注射を打って、痛みを止めて仕事をしていました。そういう弱いところへ薬の副作用がうんと強く来て、手が曲がらなくなり、曲げると痛いという感じでした。それまで私は、性格的にがまん強いほうで、これくらいはがまんするものだと思っていたのですが、緩和の先生が『痛みはがまんしなくていいのよ。何でも言ってください。そうしないとかえってわからないから』ということでした。

それで何でも先生にお話しして『こういう状態だ』と、もう甘えるくらいに全部お話しして、いろいろ薬を取り替えていただいたり、量を変えてみたり、そんなことをしていたのですが、手はあまりよくならないのですよね。

結局退院してから緩和の先生が一度、整形外科の先生に診てもらったらどうかと言われ、整形のほうへ回りました。このままにしておくと麻痺状態になるというので、2007年8月に手術をしました。(手術後は)曲げても何をしても痛みはなくなったのですが、しびれだけは残っています。今も整形外科に通っていますが、『長くはかかるけど少しずつよくなるから』と言われ、何となく希望がもてるような気持ちで今過ごしています。たいした苦痛もなく普通の生活です。むしろ、一時落ち込んだ気持ちが、一歩前へ出なきゃという気持ちに切り替わってきているという日常です。」