統合失調症と向き合う

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香月さくらさん
香月さくらさん
(こうづき・さくら)
1961年(昭和36年)生まれ。社会福祉法人の精神障害者の作業所で事務の仕事に従事している。息子さんが12歳のときに発症(現在21歳、大学生)。2009年2月に親の会「こころ・あんしんLight(こあら)」を立ち上げ、心の不調で通院している子どもを持つ家族や子ども達を支えようと集まった教師達とともにサポート活動を行っている。
家族構成:夫、息子2人(次男が病気体験者)
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2受診のきっかけ
●子ども 小学校6年生:不眠が続く

「一番最初の受診は12歳、小学校6年生の終わり頃ですね。夜眠れない症状というか、もう目の下にクマができるぐらいの症状と、頻繁にトイレに行くということで、受診をまずしてみようと。私からしてみようというのではなくて、以前勤めていました職場の先輩が、『そういう病院にかかっておくことも必要よ』ということで…。

(息子は)まったく眠れないのではなくて、親からすれば眠っている。一緒に『お休みなさい』ってお布団に入っていますし、私にしたら、朝、『おはよう』って起きて来るので、普通に寝ていると思ってたんですけど、ほんとにしっかり眠れていない。ずうっと何か、物音が聞こえていたりとか、深い睡眠がないっていう感じですかね。もうほんとに目の下が黒くなったので、親は初めて気づくという感じですね。」

●受診した病院を知った経緯

「そういう子どもを見ていただける病院というのが、どこにあるのか分からなかったので、知り合いの方が行かれていて、『子どもさんをよく診てくださるよ』ということをお聞きして、その病院に連絡をして、受診しました。普通のクリニックですね、町の。心療(内科)クリニック。

まだ12歳で、ただちょっと眠られないから病院に行こうねっていうぐらいだったので、(息子が)嫌がるとか何もなく行くという形でした。」

●医師の説明

「そうですね、そこで先生が言われたことで、親子ともに安心できたんですけども。いろんなお話を聞いていただいて、もともと12歳で初めてそういう症状になったのではなくて、やっぱり低学年から不登校気味だったのでね、そういうお話もすべて聞いていただきまして。(息子は)すごく不安感の強い子どもさんで、お家を建てるときの喩えでお話をしてくださいました。子どもにも分かるように。

お家を建てるときは、土台、基礎をしっかりと固めて、その上に柱を建てて、1階ができたら2階、3階、で、お屋根をつける。やはり基礎からしっかりしたものの上に家というものはできてくるのに、うちの息子の場合は、基礎がいつもグラグラ、不安感でグラグラしているところに年齢とともに成長しないといけない。グラグラのところにお家はどんどん上へ上へと高くなっていって、いつまでもグラグラしている。だから、『今日からお薬を出しますけど、それは土台をしっかり固めるためのお薬ですから、飲んでくださいね』という説明をいただきました。

ほんとに最初は、お薬を飲んでこの子の気持ちがどう変わるんだ(ろうか)と。まだまだ親としても“気持ちの問題”と思っていたんですけど、やはりそうじゃないという説明をしっかり受けましたし、子どももその辺では納得をして、その日からお薬は怖いものじゃないんだということで、納得のいく説明をその先生から受けました。」

●処方された薬について

「不安を抑えるお薬ということで、聞いていました。そんなにたくさんの量ではなくて、もうだいぶ前のことでしっかり覚えていませんけれど、朝に1錠と、寝る前にやはり不安感をしっかり抑えて良い睡眠を取れるようにということで、1錠ぐらいのものでしたね。

それ(薬)を飲んでから、目の下にクマができるとかそういう状態は、改善されました。ほんとに小学校6年の終わり頃に通院をしたので、ちょうど中学に入る時期で、新たな不安とかもあったと思うんですが、少しは軽減されて入学を迎えることができたと思っています。」

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