統合失調症と向き合う

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東北ニートさん
東北ニートさん
(仮名希望)
1978年(昭和53年)生まれの40歳(収録時)。大学卒業後、公務員として働いたが、25歳の時に「うつ」状態となり、母親に連れられて受診。その後、精神科病院をいくつか転院し、28歳頃に病名を知る。通院しながら働いていたが、休職を繰り返し、退職。現在は、自分なりの学習方法でいろいろな資格試験に挑戦中。
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18現在の状況 [2024年4月から2025年3月まで]

1 現在の生活
  7:00 起床、朝食、散歩
  9:00 午前自主訓練開始
 11:00 昼休み
 13:00 午後自主訓練開始
 16:00 夕食、風呂
 17:00 自由時間
 19:00〜26:00 就寝

2 資格、通信教育、文芸活動
 ・5月 サーティファイExcel検定2級 合格
 ・9月 放送大学にて3単位取得
 ・10月 サーティファイPowerPoint上級 合格
 ・1月 サーティファイWord2級 合格
 ・3月 コンタクトセンター検定試験エントリーレベル 合格
 ・3月 放送大学にて2単位取得
 ・3月 武蔵野大学にて4単位取得
 ・3月 専門職高等教育質保証機構の履修証明プログラム修了
 文芸活動は、入選無し。

3 次世代IT技術マスター講座
 6月から11月まで、無職向けのIT講座を受講した。月20時間程度のカリキュラムで、オンデマンドのeラーニングであったため受講しやすかった。
 講義の中では特にドローンに興味を持ち、お金を貯めてドローン2級免許の教習をいずれ受けたいと思いました。
 修了試験は合格点80点のところ76点しか取れず、補習のレポートを提出。何とか修了証をGET!

4 働きながら学びやすい職業訓練(営業事務科)
 9月から12月まで、eラーニングの職業訓練を受講。
主にオンデマンドで営業基礎、経理、マーケティング、新技術動向などについて講義を受講。3回に渡ってキャリアコンサルタントの面談を受けました。面談によって、自分の方向性が若干整理されました。修了証をGET!

5 「現金」の効用について
 僕は精神障がいには多くの薬があることを知っていますが、とりわけ効果がある特効薬が「現金」です。いわゆる、日本銀行券です。
 僕も昔は、統合失調症の治療には仕事を辞めてゆっくり療養することが一番と思っていました。たしかに、統合失調症に限らず、精神疾患の多くの原因が仕事にあることが多く、仕事を辞めればいったんは症状が緩和することが多いでしょう。
 しかし、仕事を辞めれば今度は「お金がない」という新たな事実に直面することになります。お金がないことは、大きな不安や不満を呼び起こします。なので、僕は統合失調症の治療の第二フェーズでは、就労が有効な処方箋に足り得ると考えています。就労してお金をGETすることが、例えば幻聴の頻度や強さにも良い影響を与えるのではないか、と思ったりもしています。
 僕も今、転職活動を頑張っています。働きたくない人は、無理に働く必要はないのですが、僕は働きたいと願っているすべての統合失調症患者が仕事につければよいなと思っています。

6 おわりに
 コロナ禍を経て就労ということに関しては、リモートワークも増え障がい者にとって働きやすい環境が整いつつあると感じます。
 まずはどこでも、お金を得るために働くことを目標としています。そして、安定的に働けるようになったら、障がい者雇用の専門家への道を少しずつ探っていきます。「全ての働きたいと思っている統合失調症者が、全員働けるよう支援する」を自分のミッションとしていきたいと考えています。
 働きたくない人は別にそのままでいいと思うのですが、僕のように働きたいと思ってなかなか就業先が見つからない人も多いと思います。障がい者雇用の専門家の第一歩は、自分自身の就職を決めることです。頑張ります!

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