統合失調症と向き合う

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佐伯洋子さん
佐伯洋子さん
(さえき ようこ)
(匿名)
1972年(昭和47年)生まれ、42歳(収録時)。病院で働きながら看護学生として生活していたが、19歳の時に「うつ病」と診断され、その後、統合失調症と診断される。精神科病院の入院経験は1度。看護師は諦めホームヘルパーの資格を取り、現在は、作業所に通いながら、ピアヘルパーとして働いている。当事者会「心ほがらかホットライン」も運営している。将来は、介護福祉士の資格を取り、より幅広く活動したいと思っている。今年(2014年)から自宅を離れ、ケアホームで暮らし始めた。
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12メッセージ
Q.同じ障害を持つ方にメッセージをお願いします

「諦めないこと。私、常に言うてるんですけど、できんかったらできんかったでいいから、できないなりの努力をしてほしいって。頑張ろうとすることは忘れたらあかん。それはもう常に言うてきてます、みんなに。諦めたらあきませんわ、絶対に。」

Q.佐伯さん自身、諦めたことはありますか

「諦めてばっかりおったけれども、今の仲間が楽しいから。みんなに言い続けている。諦めたらあかん。うーん……入院、退院したところからかな(そう思った)。(入院は)1回だけ30代(の時)。」

Q.諦めたらいけないと思うようになったきっかけはあるのですか

「本を読んで思った。銀色夏生さんっていう(人の)本で、もう詩ばっかり書いてはんねんけど、その本がすごく印象的で…。

思った。『やめたらあかんねんわぁ』と。で、その死んだ友達が、最期に残した言葉も、『もう、いじめがすごいからね、もう病院辞めるわ』って(私が)言ったら、『辞めることは簡単だけど、続けることは難しいよぉ』っていうことを…、それが最期の言葉やったんや。

それで、私はもう続けたし、どこへ行っても同じことを言い続けている。」

Q.医療スタッフへのメッセージをお願いします

「医療スタッフも似たようなことですね。話(を)聞くっていうことを(が)できている病院とできていない病院がある、いっぱいあるから。うち(通院している診療所)は、ようできている、してくれていると思う。」

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