統合失調症と向き合う

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渡辺真五さん
渡辺真五さん
(わたなべ しんご)
1982年生まれの33歳(収録時)。中学1年生の時に強迫性障害、その後統合失調症の症状が出て、16歳の時に診断される。一度の入院経験がある。現在は、高校卒業と大学入学を目指して勉学中。ケースワーカーになるという目標ができた。症状はまだ不安定だが、そのような状況でも毎日を過ごしている当事者の実際を知ってほしいとインタビューに協力。ギターを弾くことが好きで、時々、演奏している映像をYouTubeに掲載している。
渡辺さんのブログ「人生のブログ 統合失調症患者のアールブリュットhttp://shingo1621.blog.fc2.com/
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1日常生活について
Q.現在の普段の生活を教えてください

「普段はブログを書いたり、YouTube(ユーチューブ)でギター(演奏映像)を流したり、散歩をしたり。今、33歳なのですが、高校生をやっていまして、予備校に通っています。あと、地域生活支援センターへ行って、デイケア的なことをやっています。

ハローワークで仕事を探していたのですが、まったく見つからず、『自分で探したらどうか』と言われて、それで、地域(生活支援)センターへ行きましたら、『学校に通ってみたらどうだ』と言われて……。で、ケースワーカーになるという目標ができまして、それで高校へ飛び込みました。

高卒認定予備校も含まれている、小学生から高校生まで、主に健常者が集まる、いい高校やいい大学に行く進学の予備校なのですが、僕一人33歳で、特異な存在です。でも、若く見られるのであまり違和感はないです。

でも、やはり校長先生から面接して、障害を隠せとか、調子が悪かったら辞めてくれとか言われて辛い思いをして。授業中にも、統合失調症にはこういう障害があると伝えたのですが、周りの先生から『黙ってくれ』と言われたり、『小学生がいるから気をつけてくれ』とか言われました。

高校なのです。いっぱいありまして、結構転々としまして。で、最初自分で探したら、家族から止められて、そのあと家族と一緒に探しまして、今のところに行っています。で、8月(2016年)に試験がありまして……。高卒認定試験の勉強のほうはまずまずできまして、それが受かったら今度大学へ行こうと思っています。

一人暮らしです。実家に住んでいたのですが、父親と折り合いが悪くなって、親のお金でアパートに暮らしています。でも淋しくて、どうしようもなくて、彼女がいたらいいなと思います。」

精神障害者地域生活支援センター:地域で生活する精神障害者を対象に、日常生活全般の支援を行ったり、福祉に関する諸問題の相談に対して、必要に応じて指導やアドバイスを行う。また、関連機関(保健所、福祉事務所、精神障害者社会復帰施設など)との連絡調整役も担う。精神保健福祉法に基づく精神障害者社会復帰施設の一つで、平成11年(1999年)に制度化された支援機関。
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