がんと向き合う

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内山とみ子 さん
(うちやま・とみこ)
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2000年ぐらいから痔のような症状が出て、2001年3月に手首を骨折し、その手術のために浣腸を受け、看護師から出血を指摘され、検査を勧められる。その3か月後に夫の急死などで検査を受けなかったが、その後、便秘がひどくなり、腹痛もあることから2002年5月に受診。叔母が大腸がんであることから内視鏡検査を勧められ、直腸がんが見つかる。ストーマ(人工肛門)を造設。ストーマケアは、自分なりに工夫したり、ストーマ外来を利用するなどしてつきあっている。患者会(ブーケ:若い女性オストメイトの会)に入ることで情報を入手したり心の励みとなり、いずれは誰かの役に立ちたいと語る。スポーツを楽しんだり、忙しい日を送っている。現在、息子夫婦・孫と同居。
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10家族について
●妹

「主人(が)亡くなったときもそうでしたし、病気のときも、(落ち込んで)メーメーしていると、もう、妹(家族)が、「ほな、皆で一緒に行こうよ」と誘ってくれて(助けてくれた)。

(妹は)2歳違いです。実は、その妹も、この3月にS状結腸(のがん)と診断されて、手術を受けたんです。ですから、なんか、きょうだいで仲がいいって、そこまで仲良くならなくてもいいのにと…。おかげさまで、全部、余分なところは取れてというか、私のように、人工肛門にはせずに済んだので…。

そのときに、私が、自分の病気のときよりも、かなり落ち込んだんですよね。だから、本人は辛いのはそうなんでしょうけど、周りの者が、やっぱり同じように辛かった。だから、私自分の病気のときに、(妹も)こんな辛い思いをしていたんだなということがわかりましたね。」

●息子夫婦との同居

「ちょうど私が病気したのが、息子も娘も、30(歳)前ぐらいなんですよ。病気して1年経つか経たないかの間に、二人とも、この人と結婚するからということで決まりました。

娘が先に結婚して家を出ましたので(が)、近所に嫁いでくれたので、いつでも帰ってこられる状態ではあったんですけど。『お父さん(が)いなくても、私がんばってやっていけるわ』みたいな感じだったんですね、ずっと病気するまでは。でも、病気をして、やっぱり心細くなる。で、特に娘が結婚したら、次入院したときには、私、どうするのみたいなの(思い)があったんですけど。息子のほうから、この人と結婚するんやけど同居したいというふうに言ってくれましたので。

トイレは、2箇所あったんですが、お風呂は、私がこの病気をしているので、いつシャワーを浴びたくなるかもしれないのでということで、シャワールームと台所は別に作って、リフォームして(しました)。

食事は、一応別で、土曜日とか日曜日とか、一緒に食べるときは、2階で一緒に食べようと…。

(夫が)家を残してくれましたので、息子は、お母さん一人じゃなくて、自分たちも一緒に守ろうという気持ちになってくれたのかもしれないんですけど。一緒に住んで、孫もできて、賑やかですし、良かったなというか。ま、その孫の成長が楽しみになってきたりということが、自分の夢に変わってきたのかなという…。」