がんと向き合う

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中川 圭さん
中川 圭さん
(なかがわ・けい)
乳癌患者友の会きらら代表
2000年夏に乳がんと診断され、その後他臓器への転移があったものの、適切な治療を受け、現在広島を中心に乳がんの患者会「きらら」を主宰する傍ら、患者本意のクリニック設立に奔走している。
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6診察室での心得

「聞きたいこと、大切なことはちゃんと聞くようにしています。納得がいく説明は受けるようにしています。ただし大切な短い診察時間ですから、とりとめもないこと、愚痴、そういうことで時間を費やさないように、的確に、たとえばこれとこれとこれを聞こうと決めてから診察室に入りましょうと、私や仲間たちはそうしています。」

○ 医師に気持ちを伝えること

「どうしてもお医者さまの前では気後れがするみたいなのですね、皆さん。でも、そうではないのです。やはり患者さん自身の気持ちもドクターに伝えなくては、ドクターも(患者が)どういう気持ちかわからない。そういうコミュニケーションがないと、些細なことですごく誤解を生んで、結局それでうまくコミュニケーションがとれなくなり、がん難民になってしまうという患者さんを何人も見ていますので、それだけは避けたいなと(思います)。

○ 診察室に一緒に付いていくことも

「私は医療知識も何にもない人間ですが、患者ご本人に求められたら診察に一緒に付いていくことがあります。本人が言えないことも、横に付いている私だったら言えるということで、『これちょっと言ってみてよ』みたいなことを最初に耳打ちされて。『診察室入っていいですか』というところからいって、コミュニケーションがうまくなされるように(先生と患者の)間に立って、どちらに付くわけでもないのですが、そういうことも(医師とうまくコミュニケーションをとる)ひとつの手です。」