がんと向き合う

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中川 圭さん
中川 圭さん
(なかがわ・けい)
乳癌患者友の会きらら代表
2000年夏に乳がんと診断され、その後他臓器への転移があったものの、適切な治療を受け、現在広島を中心に乳がんの患者会「きらら」を主宰する傍ら、患者本意のクリニック設立に奔走している。
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8痛みのなかで考えること

「やはりがんですから、どこかが痛くなるとすぐがんに結びつけちゃうんですね。これはもう再発してしまった、あぁもっと症状が進んでしまった、とガックリと気持ちが落ち込んでしまうわけなんですね。おもしろいことにいま、その骨の検査を受けたばかりで『転移はないよ』と言われたばかりなのに、次の瞬間痛みがくると、やはり転移しているのではないかと心配して、ふと考えたら、あっいま映像でみたばかりだから大丈夫という(こともありました)。それともうひとつ、痛みというのはやはりやる気をそいでしまうのですね。ここで何か頑張ろうと思っても、痛いともうひと踏ん張りというか頑張りがきかないようになってしまう。ここで周りの方にも笑顔で・・・と思っても、その笑顔のひとつが出ないんですね。だから、あぁ痛みというのはそうしたやる気であるとか、笑顔であるとかをそいでいくもんだなぁ・・・というのが実感です。」