「今はすごくつらいこともたくさんあると思いますが、ぜひ『ひとりじゃないんだ』ということを感じとっていただきたいです。『キャンサーギフト』という言葉があり、そういう大きな経験をして、またがんという経験をして、そこから得られるものがたくさんあると思うのですね。すごく大きいことだと思うし、人生を豊かにしてくれると思います。そのご自身の経験をぜひまた次の患者さんのために活かしていただけたらなと思います。それがワンワールド、ひとつになる、そしてそれが時間を超えてひとつになるということなのかなと思っています。」
「このワンワールド・プロジェクトには、業者の方や企業さんたちもボランティアで参加してくださっています。患者だけではなく、そういう方たちも裏方さんとして現地に送ってくださっているということに本当に感謝したいです。仕分けの作業とか、送るまでのメンテナンスとか結構たいへんなのですよね。それも皆が自分ができることとして、ボランティアで今やってくださっているのです。そういうことに対して、日本はボランタリズムはまだまだ広がっていないと思うのですが、そういうことを伝える、ボランティアだからできる、ボランティアだからよかったというそのピュアな部分を生かして、継続していきたいなと思っています。」
「日常業務の中で、想像以上にたいへんだったと思うのです。その中でやはり動いてくださったというのは、皆さんひとこと目には『患者さんのために』『患者さんが喜ぶ笑顔を見たい、見られてよかった』とおっしゃってくださいます。それはすごく有難かったです。そのように考えて医療に従事するということは基本かもしれないけれど、それを行動に移すというのはなかなか難しいのではないかと思います。ましてや、診療報酬も何もつかない中で、患者さんのためにということで自分のボランティアとして動いてくださっているということ、それは本当に感謝したいと思っています。」
「ワンワールド・プロジェクトのブログがあります(http://oneworldpro.jugem.jp/)。“ワンワールド”という言葉で検索していただければすぐに出てくると思いますが、そこに問い合わせをいただいても結構です。現場のニーズに合った物を送らないと、現地で本当に置き場がないので、いらない物を送ってしまっては逆に迷惑になってしまいます。受け入れ態勢と配布体制がない中に送ってしまっても、たとえ善意でも、逆に迷惑をかけて負担になってしまうので、それはいっさいやめようようということにしています。
私たちは現地のニーズに応じた物を、皆さんのほうにこういう物ないかしらということで呼びかけをさせていただこうと思っています。また次は9月か10月ぐらいから秋冬用の公募をしますので、ぜひその頃にツイッタ―、ブログ、対がん協会にお問い合わせをいただければと思います。」