「今ちょうど私はホームのほうのお仕事をさせていただいていますので、そこのホームを拠点にして、家族相談の窓口を開いています。私に相談したいというご家族がたくさんいらっしゃって、東大病院でできなくなったので違う場をというふうに思っていましたので、そこでご家族の相談に乗っています。」
「それから就労支援がやっぱり今、たいへん社会の中でクローズアップされていますので、そっちのほうの研究会に参加していまして、就労支援をいろんな企業の方やハローワークや就労支援センター、さまざまなところと連携して進めていこうという取り組みの中に参加しているんですけれども。そういう中でやっぱり医療側の人間として、統合失調症の人っていうのは、こういう病気でこういう弱点があって、こういうふうになるので就職した場合にはこういうふうにやるとうまくいくっていうようなノウハウをアドバイスしたりということが、たいへん今求められています。そんなことに少し関わらせていただいています。」
「統合失調症というのは、100人に一人ぐらいかかるとっても身近な病気なんですよね。ですけど一般の方々には、とても自分とは関係ないような、そういう印象をまだまだ持っていると思うんですね。そういう社会全体で、統合失調症が早期発見されたり早期治療に取り組む、障害者を大切にするような施策が増えていくということが、これからもっと進んでいくといいなあというふうに思っています。なので、いろんな企業の方たちに、精神障害者も働けるんだっていうことをアピールすることが、まず身近にできることだと思ってやっているわけなんですけれども。そういう形で一般の社会の中に精神障害者をもっと身近に感じてもらう、当たり前だよって、障害者がそばにいるのは当たり前だよっていうそういうような社会づくりに関われたらいいなっていうふうに思っています。」