統合失調症と向き合う

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Y.Y.さん
Y.Y.さん
1990年(平成2年)生まれの24歳(収録時)の大学1年生。高校3年生で体調を崩し、精神科を受診する。2つ目の通院先にあるデイケアに通いながら受験勉強をし、2014年に大学に入学。福祉関係の学部にて勉学中で、社会福祉士や精神保健福祉士の資格取得を目指している。入院の経験はない。両親との3人暮らし。
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8いちばん辛かった時
Q.今まででいちばん辛かったのはいつですか

「やはり発症した直後、学校を休んでいたあたりは、うちで好きなことをやれるかなという思いもあったと言えばあったのですけど。ほんとに自分を追い込んでしまったりして、ほんとうにもう生きる希望も生きる気力もあんまりなくて、ほんとうにうつうつとした毎日ではあった。将来の展望とかもあまりなくて。その頃を今思うといちばん暗闇の中だったというか、苦しかった時期かなと思います。」

Q.現在の状況をどのように思いますか

「今は、将来どうするかという目標も見つかりましたし、当時、人嫌いだったので、『別に一人でもいいや』みたいな感じだったのですけど、今はデイケアにも仲間がいるし、学校には友達はいるしいろんな人とつながりができて、いろんな人にお世話になってとても幸せですね。

昔の自分にメッセージを送って、『今こうなっているんだよ』と言っても、たぶん信じてもらえないでしょうね。」

Q.高校時、先生や学校などからの支援はありましたか

「例えば、担任の先生は、いくつか『こういう病院があるよ、ああいう病院があるよ』みたいな感じで僕の近所の、数駅圏内の範囲にある病院をいくつかピックアップして勧めてくれたりもしました。やはりいちばん大きかったのは2学期以降ずっと休んでいたので、出席日数も心配だったし、評価とかもかかっていましたが、学年主任の先生もいろいろと手を尽くしてくれたみたいで、出席できないから代わりの課題を出してもらえないだろうかみたいな感じで掛け合ってくれたみたいです。

先生方も協力して、『じゃあ出席できないならできないでいいから代わりにこんな課題をやっておいて。そうすれば卒業に必要なものを認めてあげられるから』みたいなことをいろいろと手を尽くしてくださって、お陰で卒業できたというのはやはり大きいですね。」

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