統合失調症と向き合う

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清水康彦さん
清水康彦さん
(しみず やすひこ)
昭和50年生まれの42歳(収録時)。大学で歯学部の学生だった22、23歳の時に発症。医療保護入院の形で精神科治療を受けることになる。現在は、生活のリズムを作るために地域活動支援センターに行ったり、同じ病の仲間と集まるようになった。
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7社会福祉サービスの利用
Q.地域活動支援センターは利用していますか

「初めは地域生活支援センターで、途中から地域活動支援センターに変わったのですよ、施設名が。法律が変わったせいですね。自立支援法とかができてきて。

そこは、もともとM病院のところの施設だったので、病院系列の支援センターだったのですよ。場所もすごく近いので、そこの病院から。その関係で知って行くようになって、知り合いもできてという形でちょっとつながりがしばらく、今でもつながりを持っているので。

長いですよね。初め、自分は当時20代の頃ぐらいは、その辺に置いてある楽器とか、歌とかのことを自分がしたいと言っていたものですから、そういうことを、初めはさせてもらいに行っていたのです。ちょっと裏に部屋があってそこで楽器を使わせてもらってもいいよとなって。で、ちょっと知り合いとそういうことをして過ごさせてもらっていたのです。

割かし自分の好きなことができる率が高い、そんな感覚がまあ良かったのかもしれないですね。なんかデイケアでもなくて、仕事に行くでもなくて、よく人に聞かれるのですけれど、『なんだ、ここって何する所なの?』と言う人が中にはいるのですよね。でもそれが、じゃあ、逆に、何かしたいことをすればいいというところが、まあ自分にとっては良かったのかもしれないですね。今でもそういうところがありますけれど、その人のしたいことをその時にすればいいという雰囲気があるので。

うーん……、何時間か。結構差があるのですけれど、長い時はフルタイムでもいますよ。朝9時に行って、(午後)5時に帰るとか、長い時はそんな時もあります。ちょうど春とか秋とか体の調子が少しいい時とかになると、結構出かける時間も長くなるので逆に疲れた時は、その日でも帰れる所なので、そのしばりの無さもいいのかもしれないです。」

Q.障害年金や手帳は受けていますか

「手帳は持っていますけれど、年金は受けていないのですよ。

自分の場合ちょっと、不手際の形というか、学生の頃に、普通20歳過ぎたら年金の納付が来るのですけど、自分はその頃、何かずぼらなことをしていて、年金の掛け金を納めていなかったのですよ。で、そのまま病気になったもので、いわゆる初診日か何かが、年金の納めているあれ(期間)に入らなかったのですよ。で、書類を出しても、それが通らない状態になってしまったのですね。だから昔の学生無年金と少し種類が違う、学生無年金みたいな感じの状態になっているのです。手帳は3級ですね。」

Q.今知りたい情報は?

「病気にまつわることですか?うーん、そうですねぇ。もちろん、病気がこうすれば治るというのが分かれば一番いいに越したことはないのですけれど……。まああとは、自分も最近そうなのですけれど、当事者さんがしている活動のこととか、そういったことでちょっと興味を持って見ていることがありますね。

最近ですけれど、土日に集まる場所を作ってみようということを何人かでやっていて。そういった活動とやっと言えるようになったかな、そういったことを今少し、しています。自助グループみたいな形でね、市の施設の一部をちょっとその部屋を使える形にしてくれたので、そういった試みを今、しています。(自助グループ)今はもうやっています。(メンバーは)平均すると4〜5人ぐらいですかね。」

Q.医療・福祉制度についての希望があれば教えてください

「自分が福祉のサービスを使おうとして思ったことが、すごく手間と時間がかかる、利用でき始めるまでに。それが結構、待って、実際ひどかったということがあったし。で、使えるようになった頃に、状況が変わってしまっていたりしたので、ちょっとなぁと思っていたところもありましたね。やはりね。

(使いたい時に使えるように)できたら、それをやってくれればいいなと思うのですけど、何分いろんなことが関係しているようで、相談支援員さんという方がついてくれるのですけれど、なかなか、大変なやりとりでしたね。何かいろんな人が調査に来たりして。

最近ではいろんな所に事務所ができているのですけれど、相談支援事務所というか……。で、紹介してもらってそういうような方とつながったのですけれども。生活支援センターとかにおられるソーシャルワーカーさんはもともとしているのですけれども、もう全然人手が足りなくなってしまって。で、そういう相談支援員さんを増やしていっているそうです。

自立支援医療というのと、あとは相談計画支援だったかな、そんなような2本立てになっていて。医療のほうは間違いなく受けるのですけれど、福祉サービスの就労支援とかそういうものを受ける時に、またちょっと、『受ける、受けない』でだいぶ違いが出るのですけれど。ほんとに自分が、変な話病気になったというか、当初の頃とかは就労の支援とか、まだまだ全然なかったですよね。

(就労支援サービスを)受けてはみたのですよ。2、3か月前ぐらいかな。少し触れてみて、ちょっとやはりきついなというのが分かって、まだ無理はできんわということで、やはり一歩退いたのですけれど。やはり訓練期間みたいなものがあって、結構やはりきつかったなぁという感じですかね。」

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