統合失調症と向き合う

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森本隆道さん
森本隆道さん
(もりもと たかみち)
50代前半(取材時)。11回の入院を経験。8年前に親元を離れ一人暮らしを始める。現在は、同病のパートナーと一緒にグループホームに住んでいる。通院している病院のソーシャルワーカーの紹介でピアセンター(就労継続支援B型事業所)とつながり、ピアサポーターとして病院のイベントへの参加や中学校などで体験談の発表などを行っている。
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4就労について
Q.高校卒業後は、どうされましたか

「1年遅れで高校を卒業し、ショッピングデパートに就職しましたが、11か月程で、もっとお金が稼げるところがいいなと思って辞め、職種の違う二交代制の製造業に勤めたりアルバイトをしたり、いろいろなところを転々としました。その時は病気のことはだまって仕事に行っていました。

勤めができなくなってしまったのがいつからか、はっきりと憶えていないですけど、だいぶ昔ですね。就職して、途中で病気が治ったと思い、服薬を止めてしまったのです。それから、何年かのちに病院のスタッフから教えていただいた職親制度を使って、病気がオープンの自動車整備工場に4年6か月勤めました。社長に気にいられたのですよ。」

職親(制度:通院患者リハビリテーション事業):精神障害者が協力事業所(職親)に通い、病気のために低下した集中力や仕事に対する持久力、対人能力、環境適応能力等を養い、社会的自立の促進、社会復帰を図ることを目的としている。

Q.ピアセンターに行くようになったきっかけと活動内容を教えてください

「現在の住所に移ってから、暇だったので病院のワーカー室を日参していたのですよ。そしたら、6回目か7回目訪問の頃にソーシャルワーカーさんから、ピアセンターでピアサポーターの養成講座があるから受けてみないかと言われたのです。それで受けてみたら、『僕に合っているなあ』と思って、はまってしまいました。いろいろな人の考え方を知ることができて勉強になりましたし、みなさんからパワーを与えてもらい前向きな気持ちになれました。何より楽しかったのです。

今はやっていませんが、最初のほうは当事者の人の電話相談に応対してみたこともありました。依頼のある病院のいろんな交流会に参加してみたり中学校の先生・生徒さんへ体験発表をしたり、いろいろなところで活動してみて、とてもやりがいを感じています。最初は、『続くかな』と半信半疑でしたけど、今年(2019年)の12月で9年目になります。これからもピアサポーター活動を続けていければいきたいというのが本音ですね。」

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