「4週に1回通院しています。薬は、デポ剤のハロマンス50mg(4週に1回の注射)、リーマス200mgを3錠とグッドミンとベンザリン。それから下剤のセンノサイド(後発品)を1錠。全部寝る前に1日1回服用。デポ剤は、1990何年ぐらいからだったか……はっきりは分かりませんが、ずっとです。」
ハロマンス(ハロペリドールデカン酸エステル):持効性抗精神病薬
リーマス(炭酸リチウム):気分安定薬
グッドミン(ブロチゾラム):睡眠導入剤
ベンザリン(ニトラゼパム):睡眠導入剤
センノサイド(センノシドA・Bカルシウム塩)後発品:便秘治療剤
「副作用はあります。手の震えとかのどの渇き。やはり水分を多く取ってしまいますね。先生から、『水分の取り過ぎには気をつけなさい』と言われます。夜はよく眠れて、夢も見ないです。身体が重だるいところはありますけどね。
それから、メタボリックシンドームになっています。糖尿病ではないですけど、数値が上がったり……。運動のため歩けたら歩きたいのですけど、この頃、億劫(おっくう)になっていて。こちらに来た当初は、夜中に近くの公園まで行って帰ってきて、慣れたら公園の外周を回って歩いたのですが。その時は、20数キロ体重が減って痩せました。」
「医師から入手することが多いですね。『この薬で合うかどうか』とか……。
いつもの診察は5分ぐらいですけど、10分取っていただく時もあります。やはり、もうちょっと時間を取ってほしいなあと思っています。先生ともっと話したいです。病状のことや薬のことやいろいろなことを。いくらか時間が空いた時に看護師さんにも話していただきたいなと思ったり……。でも患者さんが多いですからね。
先生のことは信頼しています。注意することは注意してくれますし、良いところは良いと言ってくれますから。」
「症状が継続して安定するのは難しいです。僕は、薬を飲んでいても悪くなることを経験していますから。
少し悪くなった時は自分で調整できて治るというか元に戻るのです。でも薬を飲めなくなっての大きい崩れはたいへんで、自分では治せないです。その時は、急きょ受診して、先生に新しい薬を増やしてもらったりするのですけど、『もう入院しないといけないな』と思います。だから、急に調子が悪くなって、突然入院する時もあります。そういう時は任意入院ではなくて医療保護入院になります。」
任意入院:精神障害者本人に入院の必要性を説明し、同意を得る入院形態。同意が得られない場合に限り、家族などの同意による「医療保護入院」を検討する。
「冷静でいれるようにと思いますね。冷静ではない時もありますけどね(笑)。そのためには、『調子を整える』こと。僕は、僕を支えてくれている人との対話を通して調子が良くなるという経験を重ねていますので、人との対話を大切にしています。」