がんと向き合う

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川村正司 さん
(かわむら・まさし)
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岩手県盛岡市出身。2000年(52歳)に直腸がんが見つかる。経営していた会社を1ヵ月で引き継ぎ、直腸がん(ステージ2)切除術を受け人工肛門を造設。術後は不安な気持ちが常にあったが、日本オストミー協会を通じて多くの仲間と知り合うことで人生観が変わり、全国のオストメイト(人工肛門・人工膀胱保有者)のQOL向上をめざして活動を開始。ブログ「オストミー・カフェ」。趣味はお祭りでのお神輿担ぎ(盛岡八幡宮南會)。
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5なぜがんに?
Q.がんについて、何か思い当たることはありますか?

「がんになった原因はやはり暴飲暴食でしょうね。ストレスもそうですが、食生活。それから不規則な生活でしょうね。オストメイトの職業分布をみると全国的に官庁、お医者さん、学校の先生、警察官とかがあからさまに増えるのです。要するに会社の管理職や、ストレスの塊みたいな職業の人が多いんですね。それは大きく左右しているんじゃないかと私は思っています。

たとえば私の場合は、仕事でお酒を飲む機会が多かったり、朝ごはんを食べたり食べなかったり、昼食が午後2時、3時になってみたり、夕食は宴会で飲みに行ったりという生活が頻繁でしたので、お尻のほうもいつもいい勘定じゃなかったですね。要するに痔みたいな、ぐちゃぐちゃとは言いませんけど、そういうもんだろうと思っておった。そのへんじゃないかと僕は思っていますけどね。ですからちゃんと時間の管理をして、ストレスを極力少なくすれば(いい)と思いますけどもね。私は多分そこでがんになったんだと思います。」

Q.がんが見つかる前、睡眠時間はどのくらいでしたか?

「当時は50代前で多少若かったので、飲むと午前様というのは四六時中で、朝は7時半には会社にいつも出ていましたから、4〜5時間寝ればいいんじゃないですか。そんな生活です。」

Q.現在の睡眠時間はどのくらいですか?

「いろんな趣味もありいろんな人と飲むチャンスはあるんですけど、極力睡眠はとるようにしています。お医者さんからも『寝なきゃダメだ』と言われているので、今は7時間ぐらい睡眠をとっています。」

Q.食生活で何か気をつけていることはありますか?

「だいたい食事は朝昼晩同じ時間にとり、夜は少なめにしています。われわれオストメイトは体型を維持しなきゃならないんです。お腹が出っ張ったりすると便が(装具の隙間から)漏れやすいので、私としては許さないんです。お腹がボーンと出てきたり急にへっこんだりすると、平面の板(装具)をお腹に貼るわけですから、どこかひずみがきてそこから漏れたりする場合があるので、それを極力注意するようにして。今73キロ維持を目標にしています。」

●趣味はお祭り─盛岡八幡宮南會

「お祭りが好きなんですよ。盛岡八幡宮というお社があるんですが、そこでお神輿を担ぐ団体がある。うちの会には20〜30代の若いのがだいたい170〜80人いますか。今それを全部引き連れて歩いていますけどね。たとえば東京の下谷、神田、浅草の三社祭り、深川に行ったり、岩手県内のお祭りをみんなで協力して盛り上げようと行ったり。

盛岡は南部藩というところで、盛岡八幡宮は南部家の神社でもありますから、南部家の南をとって盛岡八幡宮南會。もう今年で33年ぐらいになりますか。若いのと酒を飲む機会が多いんです。でも大事にしてくれますよ、年寄りだと思って。」

●信じているのは自分自身
Q.何か信仰しているものはありますか?

「信仰というものじゃないですね。『なんでなければならぬ』みたいなのはありません。あっちの神社こっちの神社でもいいし、お寺でもいいし。1回女房とふたりでクリスマスミサに参加したら、知っている奴が後ろにいて、『川村さんとこは、ここで何やってるの?』と言われて、そんな程度です。宗教とかはまったく関係のない男ですから。信じているのは私だけという。

でも神社は好きで、日本全国を歩くたびに必ず行くんですよ。神社を見て歩いて、なかなか楽しいですね。お寺じゃなくて神社ですね。京都に行ってもお寺よりも神社を回ります。京都で言えば伏見稲荷とか、岩清水八幡宮とかありますでしょ。あと京都から外れて山を越えて、琵琶湖のほうの比叡大社(日吉大社)に行ってみたり。向こうに出張に行くたびに1日多くとって、仕事が終わったら前もって調べておいた神社歩きをするんです。なかなか楽しいですよ。」

Q.再発しないために、気をつけていることはありますか?

「やはり食事の部分と、明るく過ごすということぐらいですね。まず暴飲暴食しないことと、ある程度、生活をきっちりする。そんなところだと思いますけどね。あまりシビアに考えていません。」

●ストレスのたまりやすい性格

「ストレスがたまりやすい性格なんですよ、私。なかなか出さないらしく、それが自分でも気がつかないうちにためちゃっている部分があるんです。それがストレスになって、たまに心臓のほうの医者に行くと、『あんたためてない?』と言われます。『気をつけてよ。寝られなくなるときがあるでしょ?無理しないで、睡眠導入剤でも飲んで、寝るようにしなきゃダメだよ』と。あまり使わないけども、眠剤をもらっているのです。考え込んじゃうと寝られなくなっちゃうんですよね。そんなに繊細じゃないはずなんだけども。」