統合失調症と向き合う

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長友ゆみさん
長友ゆみさん
(ながとも ゆみ)
子どもの時から疲れやすく、人に合わせることが苦手だった。高校生の時に幻覚・妄想などの症状が出たことで精神科を受診する。高校を卒業後、北海道浦河町の “べてるの家”で11年間過ごし、現在は故郷に戻り、就労継続支援(A型)事業所(レストラン)で働いたりピア活動を行ったりしている。1人暮らし。収録日は長友さんの誕生日だった。
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1普段の生活について
Q.現在の普段の生活を教えてください

「月に6回ほど、『地域生活支援センターすみよし』に来て、ピアスタッフとしてミーティングの司会をしたり、電話相談や個人面談を受けたりしております。だいたい(午後)12時半から4時半です。(相談内容で多いのは)そうですね、友達がいないとか、最近は結婚したいけど出会いがないとかですね。

あとは、(ここから)ちょっと離れたところのレストランでデザート作りをしております。レパートリーは少ないのですが、『おいしい』とみんなに言ってもらっています。(レストランは)就労支援A型(事業所)で、今は週に2〜3回行っています。」

ピア(peer):対等とか仲間という意味

就労継続支援(A型)事業所:一般企業等での就労が困難な人に、働く場を提供するとともに、知識および能力の向上のために必要な訓練を行う事業所で、A型とB型があり、A型は雇用型(雇用契約を交わす)、B型は非雇用型(雇用契約を交わさない)事業所のこと。

Q.一緒に住んでいる家族は?

「今、1人暮らしをしています。やっぱり親元にいると、どうしても子ども扱いされているような気がして、すごく引け目を感じるんですよ。親に対して気をつかうというか、いい子でいなきゃいけないのかなというか、親の目を気にするというか、ですね。あとは、やっぱり自立して、そのうち親がいなくてもしっかりできるようにと思って、1人暮らしをしています。

(収入は)今は(障害)年金とレストランの(給料)と、ここのピアスタッフの給料だけです。十分贅沢に生きていけます。」


障害年金:病気やけがなどによって、一定程度の障害の状態になった人に対して支給される年金のことで、障害の程度に応じて支払われる金額が異なる。障害年金には、「障害基礎年金(1級、2級)」と「障害厚生年金(1級〜3級)がある。生まれながらの先天性の障害や知的障害は障害基礎年金の受給対象となる。
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