がんと向き合う

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溝口隆馬さん
(みぞぐち・りゅうま)
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1954年生まれ、福岡市在住。JR勤務。妻と息子3人の5人家族。44歳のとき数ヵ月間血便が続き、近所の肛門科を受診。すぐに総合病院を紹介されてそこで直腸がんと診断される。直腸切断手術を受けて人工肛門を造設。ステージ(病期)は2。術後は6年間、抗がん剤を服用。現在は定期的にT検査を受けている。趣味はシャンソンを聴くこと。
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62日に1度の洗腸

「やはり仕事をしているとどうしても(トイレのことが)面倒になってきます。家で便を捨てる分には構わないのですが、やはり職場でしょっちゅうトイレに行くわけにも行かないので、退院して3年後ぐらいに、洗腸という方法に変えました。強制的に便を出して、1〜2日は便が出なくなるというやり方を、3回ほど病院に行って修得しました。洗腸をやりだしてからは、仕事に行ってもいくぶんは気が楽になりました。ただ、不意の便はあるのでいちおう装具だけはつけています。

どこかで時間的なズレがあると、やはり排便の時間も少しずつズレてくるという気がします。泊まり勤務にしろ、とりあえず食事の時間だけはなるべく一定にしたほうがいいのかな。もう余り無理だけはしないで、マイペースで仕事しながら治療するのがいちばんいいという気はしています。

特にストーマを造ってて少し不便というのは感じますが、便の処置さえうまくできれば、病気をする前と基本的には変わらないのかな。それを面倒くさく思うか思わないか、そこの違いだけではないかと思います。」