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Dr. FK さん
(ニックネーム)
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1957年生まれ。大学病院消化器外科医。1996年(39歳)末頃から血便などの気になる症状があり、年明けに大腸内視鏡検査を受けたところ、肛門近くに直腸がんがみつかる。信頼できる医師に手術をお願いし、直腸がん切除術を受ける。術中の判断で肛門は温存された。ステージは2、リンパ節転移なく、術後の抗がん剤治療なし。
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5職場の近くに引っ越す

「朝(自宅を)出るのに時間がかかるのですね。トイレに行って用を足して戻ってきたと思ったら、すぐに行きたくなるので。それでもひとしきりだいたい出ると、あとは結構大丈夫でした。だから朝は7〜8回ぐらい頑張ってトイレへ行って調節しました。(頻回にトイレへ行く時間が必要なので)朝はかなり早く起きて、食事をしたあと少しゆっくりして、それから出かけると意外と大丈夫だったので、そのあと仕事はそれなりにできました。

結局、そういうことがあったので病院のそばに引っ越したのですね。朝そういう状況で、電車に乗っている間にトイレに行きたくなるのも心配だったので、病院から歩いて10分ぐらいのところに引っ越しました。歩いて行けるので、そのへんはよかったです。」

●飛行機で海外へ

「(以前は)学会で遠くへ行ったりすることもよくあったのですが、やはり手術をした年はあまりいろいろな活動をしなかったと思います。次の年、1年ちょっとたってからは、なんとなく自信もついてきたこともあり、その次の年はヨーロッパの学会に行っているのですよね。そのときは、飛行機のなかで大丈夫かなとそれなりに心配しながら行ったのですが、どうにか大丈夫だったという記憶があります。

今でこそ日本はあちこちにウォシュレットがあるでしょ。当時はウォシュレットとかがなくて、携帯用のウォシュレットと使い分けていたのですけど。ただやはり自宅のウォシュレットとはだいぶ気分が違うので、それがいちばんいやでした。やはり自分の家で寝て、朝起きるというのが、最初のうちは非常に気分がよかったという感じでしょうか。

どこかに泊まりに行くのは、なんとなく抵抗感がありましたが、しばらくしてほとんどそれはなくなりました。今でも朝は何度か結構(トイレに)行きますよ。なんだかんだ言いながらも、朝だけで4〜5回行ったりしているのではないでしょうか。そのあとは、意外と大丈夫なのですが。」