「たぶんうちの主治医はちょっと変わっていて、いろんな、なんかしょうもないこととか、パソコンのことも詳しかったり…。で、いろんな所の行き方、『先生、今度ここに行くんです』と言ったら、あ、ここはこうでこういうふうに行ったら便利とか、こういう時はこうしたほうがいいのでは、みたいな(こと)を、直接言われたことはあまりないと思うけれど、なんとなく感じると言ったらいいか。工夫? 絶えず工夫して、うまくいったらいいのでは、みたいな感じ。病気だからどうこうとかはあまり言われない。
やっぱり、自分で工夫して、楽でいられるんだったらそれでいいかな。例えば、大学だったら、普通だったら8時…、7時半ぐらいに家を出て、電車に乗って行けばいいんだけれど、満員電車ですごくしんどいから、朝5時ぐらいに(家を)出て、ガラガラの(電車)に乗って、大学に行って、みんなが来るまで、ぼーっと寝ているとか。そういうふうな、ちょっとした工夫(を)して、楽しく過ごせるんだったらいいんじゃないみたいな雰囲気だから、そういうのは意外と便利。
ほとんど病気のことも症状のことも話さずに、パソコンの話をしたり、『調子どう?』もあんまり言わない時もあるし。このパソコンがこうこうこうで、このマイコンがこうなんだと(言うと)、それはこうでこうで、とか、そういう話の中からいろいろ症状を見ているような感じもするから。やっぱり、上から目線じゃないし。」
「看護師さんは、主治医がもうしょっちゅうしょっちゅう病棟に来るから、主治医だけで間に合っていたというか。毎日のように、『どうやどうや』と顔を出してくれる。」
「家族とは…、まあ、家もなんか、『まあいいやー』みたいな。失敗してもしなくても、まあしゃあないや、まあまあいいやみたいな感じだから別に何も。そんなに…、あれしろこれしろも言ってこないし。ま、ゆっくり待ってくれているみたいな。
家(で)まで気を遣っていたら疲れるから、外でやっているんだから、家は自由に適当にする。何もしていない。」
「普通の友達(笑い)。大学からの友達とか、そんな感じ。
1年(の時から)大学入って、しゃべっている時から薬を飲んでいるからたぶん分かるし。『薬、何飲んでるの』と言ったら(聞くから)、こうこうこうでと言って、あ、そうなんだみたいな感じだし。途中でしんどくなって、保健室に駆け込んで、かばん置いたまま、授業の時に(教室を)出たんですけど、わざわざ次の所まで運んでくれたりとか(しているので)、みんなほとんどの人が(僕の病気を)知っていると思います。」
「あまりないけれど、1回、大学の時にやんちゃな子がいて、しゃべっていて、もうちょっとしたら卒業だし、それの流れで『俺、病気やねん』と言ったら、すごくやんちゃな子なのに、『あ、ごめん、聞いたらいけないことを聞いた』みたいな…(感じになった)、それぐらいかな。
別に精神(障害)だろうが別になんだろうが関係ないのになあと思ったぐらいで、それ以外はまったくないです。」