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「なるべくお医者さんなども、長く長く付き合っていってほしいと思うし、あと、いろんな失敗、たくさん失敗させてあげてほしい。失敗したほうが、その時はすごいマイナスになるけれど、長く長く時間が経ったら、ちょっとずつマイナスが小っちゃくなって、途中でぽんとプラスに変わって、何年後かしたら大きなプラスになるから。すぐ目の前のこと、目の前ばっかり見るよりも、10年、15年を考えてやってほしい。

失敗させて悪くなったりしたらいけないから。でもうちの主治医は、『これやろうかなあと思うんだけど』と言うと、ま、やってみたらいいんじゃないとか。（一般的には）親は、そんなことやったらまた悪くなるんじゃないのとか言うけれど、『ま、いいんじゃない、やってみたら』と言って、（僕の親は）やらせてくれるから、有り難かった。」

「なんとかなるし、あんまり構えないで、『ま、いいかな』と思うことが大切かな。あんまり親とかが、しんどそうにしていたり頑張っていたら、当事者がすごくしんどいから。『まあ、しゃあないな』みたいな、そんな雰囲気が大切かな。」

「こうしなければならないとか、こうだったらいけないとか思うよりも、周りに流される、適当に流されて、楽にして生きていたらいいかな。○○だったら、こうこうこうだからこうして学校に行かなければいけないとか、こうであらねばならない、みたいなだけど、今は、ま、えっか、まあ、ええわ、何とかなるやろ、それでもだめだったら、誰かに助けてと言って助けてもらうけれど、それ以外は、ま、えっか、なんとかなるしと自分に余裕があったほうが、みんなも助けてくれるかな。

今は、ま、仕事をしてお給料は入ってくるし、今は今で楽しいから。とりあえず今は、ある意味、夢が叶ったかなと思う。」

「展望…、今は夢が叶った。なんていうか楽しいし、とりあえず今を楽しむことが今の展望。とりあえず体調管理してちゃんと働いて給料もらって遊んでというのが、まあ、ちょっとの間やりたい。

街の中でも、自分が、自分の考えといったらいいのかな、が固まっている時があるけれど、それは意外と外に出て、誰かとしゃべったりして気付くことが多いと言ったらいいか、なんて言ったらいいのかな。

固定観念と言うか、こうであるべき、みたいな時が、たまにあるけど、街の中をうろうろして、人の行動を見たり、散髪屋に行って散髪屋のおっちゃんと、何気ない、何もしゃべる気じゃないけど、あ、こういう考え方の人もいるんだな、こう考えたら楽だなと、教材にして考えるよりも、誰かとしゃべったり…。どうしたらいいとかじゃなくて、こういう考え方の人もいるし、街の中でも、普通に、何見ても、あ、これはこれでおもしろいな、とか、それはそれで有りだな、とか気付けば。いろいろ、自分の病気がよくなることは街の中にたくさんあるから、街の中を楽しんで歩けば、病気も、なんだろう、よくなるって言うか、なんて言ったら（いいか）分からないけれど…。」

「なかったです。小学校を休んでいる時とかも、親の職場、お母さんが事務をしている所が知的障害者の施設だったので、しょっちゅう遊びに行っていて、職員さんとか、障害者の人達と一緒に作業したりしゃべったりしていたから、常に誰かとしゃべっているみたいな。あと外出してうろうろうろうろして…。

テレビとかでも観ていたら、あ、この、芸能人のこれおもしろいなとか。意外と別にテレビでもラジオでも楽しんで、気付くように観れば、いろいろヒントは落ちていると、かな？（笑い）

そうそう、気付く？　だって親からこれこういうふうに考えたらいいんじゃないのと言われても、『えっ？』と受け入れられないけれど、自分で、『ああ、これってこういうふうにすればいいんだ』だったら、なんか納得する。」