統合失調症と向き合う

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A.T.さん
A.T.さん
34歳(収録時)。19歳の時にうつ症状で受診し、その後、激しい症状が出たことで入院治療となり、統合失調症と診断される。10年ほどデイケアに通所し、2年前から2つの作業所に週4日通っている。現在、統合失調症の症状は落ち着いているが、合併症として糖尿病を発症。むしろ糖尿病のコントロールが問題になっている。一人暮らしをしているが、支えてくれるパートナーがいる。
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5現在の治療
Q.現在飲んでいる薬を教えてください

サイレースセレネースです。分量は、眠剤のサイレースが1mgで、統合失調症の激しい症状を直接抑える薬のセレネースが、朝0.95mg、夜、寝る前が1mgです。

(薬は)徐々に変わっていって、激しく変わっていったのは入院中。今の薬に落ち着いたのは、退院してしばらくして、半年から1年以内で安定した感じですかね。それからずっと一緒だと思うのですけど。量も一緒ですね。」

サイレース(フルニトラゼパム):睡眠導入剤
セレネース(ハロペリドール):定型抗精神病薬

Q.薬の副作用はありますか

「副作用は、まったくと言っていいほど、今、ないです。そういう面では良かったのですけれど、通っているうちに、糖尿病にかかってしまいまして。最初は健康診断では引っかからなかったのですけれど、何年目かに数値が激しく上がってしまって、血糖値が。内科のほう(を)受診してくださいと言われて、そっちのほうが今、どちらかと言うと深刻ですね、病状としては。

むしろ糖尿病の薬がメインになってきて、インシュリンじゃないのですけど、ビクトーザという皮下注射を打っているのです。それと錠剤を飲んでいます。とにかく血糖値を下げないと危ないので、血糖を下げる薬を飲んでいるのですけれど。それと、中性脂肪と血圧(を下げる薬)も飲んでいるのです。」

ビクトーザ(リラグルチド):2型糖尿病治療薬。2010年に承認された。1日1回、朝または夕に皮下に注射する。

Q.毎日の生活スタイルは?

「生活リズムが整っていないので、やっぱり食生活が自由すぎる生活スタイルなので、なかなか間食とかを抑えられなくて、乱れがちなのです。やっぱりそこのところの指導を行ってもらっていて、糖尿病での教育入院も、去年の冬にしたのですけれど。

(1日)3食というのが乱れてしまって。食べていないから、ちょっとここで食べてもいいじゃないかみたいな感じで食べてしまって…。3食きっちり食べたほうがいいのですけれど、やっぱりその辺が、自分ではなかなかできないというか。自炊もがんばってするようにはしているのですが、なかなか難しいなあと思っています。

なんでも好きなんですよ。甘いものも好きですし、食事系のものも好きですし。お酒は、好きですけれど、なんて言うか習慣になってしまうと怖いので、私の場合。お酒もここに加わると、もうすごいことになると思うので、ただでさえ膵臓も良くないので、お酒はあまり飲まないようにしているのですけれど。

最初は、統合失調症の再発に怯えていたのですけれど、今は、まあ再発ももちろん怖いですけれど、統合失調症(糖尿病)の合併症のほうが、ちょっと深刻さでは勝っているかなという感じです。」

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