統合失調症と向き合う

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A.T.さん
A.T.さん
34歳(収録時)。19歳の時にうつ症状で受診し、その後、激しい症状が出たことで入院治療となり、統合失調症と診断される。10年ほどデイケアに通所し、2年前から2つの作業所に週4日通っている。現在、統合失調症の症状は落ち着いているが、合併症として糖尿病を発症。むしろ糖尿病のコントロールが問題になっている。一人暮らしをしているが、支えてくれるパートナーがいる。
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10周りの人との関わりについて
Q.いつから一人暮らしをしているのでしょうか

「(一人暮らしを)し始めたのは、3年ぐらい前からです。

パートナーが一応いるのですが、やっぱりその方がいなかったら、あとで聞くと、一人住まいは考えられなかったというふうに(親からは)言われました。自分でもやっぱり、まったく一人で、頼る人がいないと、いくら孤独な(を)修行すると思って一人暮らしを始めたとしても、絶対失敗したと思うし。やっぱりパートナーがいて良かったなと思うのですけれど。」

Q.お友達はどういう方が多いですか

「学生時代からの友人と、デイケアで知り合った今のパートナーだけですね。作業所の先で出会った友人は、今のところ、作業所に通い始めてまだ2年ぐらいなのですけど、ちょっといないのですが。

結構、恵まれていて、理解ある友人なので、密度はそんなにしょっちゅう会ったりはしないのですが、時々会って話していても温かく接してくれている感じです。」

Q.友人などとのつき合いで気をつけていることはありますか

「そうですね、ちょっと抽象的な言い方ですけれど、距離感というか、依存しすぎず。やっぱり友人なので親しくはするのですけれど、これ以上、何かを求めないというか、要求をしすぎないようにするとか、そうですね。」

Q.距離感を大事にするという考えは何かきっかけがあったのでしょうか

「たぶん基本的に自分が用心深い人間なので…。運動神経もあまりというか全然良くないので。『安全に気をつけて取り組む』と通知表に書かれたぐらいなので、やっぱりそういう感じで、怖がりなだけだと思うのですけれど。」

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