「治療的なことで辛いなと思ったことはありますが、外部からの誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とかは、幸い、私の場合はなくて、友人も結構温かい目で見てくれていて…。そうですね、自分で、やっぱり孤独になったことはあるのですけど。ま、この病気をしたから孤独にもなれたのかもしれないのですが。」
「いずれは親もいなくなるし、決して一人ではないのですけれど、基本一人で生きていくということを考えた時に、辛いことがあっても、一人でも過ごせるというか。癒される音楽を聴いたりとかして、そういう時間の過ごし方というか、そういうものが基本にないと…。
言いがたいのですけれど、一人になる時間が、漠然と必要だったのではないかなとは思うのですね。だから、この病気をしていなかったら漫然と暮らしていて、突然そういう状況に遭った時に、まだまだ先のことかもしれないのですけど、親がいなくなったりした時に、どういうふうに自分を(と)つき合っていくかというか…。ま、その辺の整理は今も続けているのかもしれないのですけれど。
やっぱり誰かに頼れるということは、自分と、結局は戦わないといけないのではないかなと。漠然とした言い方しかできないのですけれど、そういう気がするので、やっぱり、そういう機会を病気が与えてくれたのではないかなと思うのですが。」
「支えているものは、私、すごく可愛いものが好きなので、可愛いものに囲まれていることが、私の中の救いなのです。周りの人には分かりづらいかもしれないのですけれど、とにかくちっちゃい時から可愛いものが好きで、小物を集めているのです。ひょっとしたら何百は超えているかもしれないですね。
あとは、音楽を聴いたり映画を観たり、やっぱり趣味的なことですかね。それと、やっぱり今、常々、生活を一緒にしてくれているパートナーの力があるから、やっぱりやってこられていると思うのですけれど。
あと、ちぎり絵に出会えたことが、生きがいと言ったら大げさかもしれないのですけれど。やっぱり、何か、張り合いというか…。作るのは結構時間がかかるし、頭を使ってしんどいですけど、趣味的な癒されるものと、作業として自分の中でやることがあるのが、バランスが取れていていいのではないかなと思うのですけれど。」
A.T.さん作、ちぎり絵をあしらったハガキ