「初めて入院したのは、たしか、大学の在学中で、21(歳)だったかなと思うのですけど。だいたいその辺ですね。
アメリカの南カリフォルニア大学に通っていたのですけど、たしか3年目だったかなと思います。3年目に、ちょっと調子がおかしくなって、妄想が湧いたり……、そういうことはありましたね。それで結局、向こうでも1回入院しました。
ちょっと抜けている記憶もあります。というのも、アメリカのそういう病院がどうだったかというのは断片的には憶えているのですけども、ただ、途中途中で何があったか記憶がないということもあります。
何月だったかな、在学中、夏休み期間中、この夏休みに向こうでいろいろやろうと思ったのですが、ちょっと病気になったから、おじさんが僕を日本に連れて帰ったと思っています。僕一人ではたぶん(日本に)帰れなかったのではないですか。ちょっと状態が悪いし……。
両親は日本にいました。
おじさんは親戚のおじさんで、たまたま同じ南カリフォルニアに住んでいたのです。時々会ったりしていたのですけど、こういうふうに病気になったから、とりあえず学校を休んで、日本に戻ろうという話になって、それで、おじさんが航空券を取って僕を日本に連れ帰ったという感じですね。」
「1回目、一番最初は復学したのです、日本に連れて帰ったあと。1回目、うちのお父さんがいろいろやってくれて、(大学に)戻ったのですけども、大学4年の途中で、また調子が悪くなって。4年の途中だったので、取っていない単位がまだあるから、学位はもらえなかったという感じです。でも、一応大学4年の途中まではやりました。
二度あることは三度あるというから、うちのお父さんも『もう一度(アメリカの大学に)行け』ということは言わなかったです。『学位を取れ』とは言わなかった。」