統合失調症と向き合う

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林 士斌さん
林 士斌さん
(りん しひん)
1975年生まれの40歳(収録当時)。アメリカの大学に在学中(3年生時)に症状が出て精神科病院を受診、入院。日本に一時帰国するが再度アメリカの大学に復帰するも症状のために帰国。日本では2回の入院を体験し、現在はフリーランスで翻訳(和訳・英訳)業・ライター業に携わっている。日本翻訳者協会に登録。台湾が好きで年に数回、台湾に滞在しながら仕事を行っている。林さんのブログはこちら→http://is.shihp.in/
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6体調管理
Q.体調を崩さないように工夫していることはありますか

「そうですね、なるべくストレスを発生させないように、あまり無茶な仕事はしないようにというか。翻訳は、最近、クラウドソーシング系が多くて結構。ああいうものを、僕、前によくやっていたのですけど、あれは納期がめちゃくちゃ短くて、100ワード、何10ワードとかだったら1時間で、ネットで納品しなければいけないとか、きついので。なんて言うか、いろんな仕事の合間に引き受けていますけど、基本的にそればかりやっていると、ほんとに納期が短い仕事ばかりで、大変なので……。

そうですねぇ。ちょっと調子の悪い時はあるので、調子の悪い時は、あまり無理をしないという感じですね。それはもう横になっていたり、音楽を聴いていたり。納期が厳しいからやらなければ、というのがありますけど、それでも、例えば2〜3時間横になって、起きたらまた続きをやるとか。

だから、ストレスを低減して仕事を継続して、20年後も30年後も、翻訳業界で生き延びていくという感じですね。なおかつ入院はしないように、そういう感じですね。」

クラウドソーシング:群衆(crowd)と業務委託(sourcing)を組み合わせた造語で、インターネットを利用して不特定多数の人に業務を発注したり、受注者の募集を行うサービス。

Q.調子が悪い時はどのような状況になるのですか

「“うつ”ですね、基本的に。統合失調症も、うつの症状もあるらしくて。だからちょっとうつになっていたり…。まあ、それは、理由が云々というよりも、周期的にうつになるという感じですかね。

結構電話をしていますね、調子が悪い時は、親しい友人とかに。それで話を聞いてもらったり……。週に1回ぐらいやっているかもしれない。月に何回かやっていますね。」

Q.食事で気をつけていることはありますか

「体重が、BMI(Body Mass Index:肥満度)で計算するとちょっと重いみたいなのです。(僕は)適正体重が65kgというから、結構、2桁ぐらい減らさなければいけないので、今やっているのは、ご飯のお代わりをやめるところから始めていますね。

生活も少しずつ変えて。炭水化物を減らすところから始めようかなと思って。あとお酒を飲んだら炭水化物を減らすことはあります。そんな感じです。あとはサラダをよく食べるようにしています。100円以下でカットサラダとか刻んだやつを買ってきて…。だからこの中(冷蔵庫)に、ドレッシングが2種類入っています。」

Q.運動はしていらっしゃいますか

「あまりいろんなことを急に始めても辛いので、なるべく小さなステップで。運動に関してはなるべく駅のエレベーターを使わないということで、今のところは対応しようと思っている。

毎日30分のランニングとか、自分にあれしても(課しても)、だいたい続かないのですよね。いろいろ健康的で、やったほうがいいのは間違いないですけども、続かないのだったら、本当に三日坊主になってしまうから。そういう小さなステップ。

だから翻訳の仕事の時も、『ちょっとこれ大変だなぁ』と、で、とりあえず1〜2行翻訳をしてみると、そこから、まあ、もうちょっとやれそうだという感じ。だから、とっかかりが難しいということが多いのではないですかね。そういう最初のとっかかりが一番だね。第一歩がね。一歩進んだら二歩・三歩も行ける可能性が結構あるのではないかな、とは思いますけど。」

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