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「ああ、よく憶えています。個室というのですかね、そこで、一人が（で）寝て、トイレがついている小さな部屋なのですけど、そこで過ごしたのです。最初入った時は、かなり圧迫感があって、ちょっと辛かったですけどね。慣れるのにだいぶ（時間が）かかったのですけど。そこは、いちばん辛かった時ですかね、入院で。

その狭い部屋で（に）約1か月入っていました。早く大部屋に行きたいなぁと思っていましたね。」

「そうですね。みんなとも、かなり会話はできていたし。同じ患者さんですけどね、年配の方から若い方からいろんな人がいたのですけど、まあ、結構話ができるようになってから、退院しました。

入院は1回だけです。」

「仕事のほうは、体がどうしてもついていけなくて、一応会社を辞めることになりました。

そのあとは、障害年金をもらって、その前は傷病手当ももらえて、それで暮らしていきました。今もそうなのですけどね、暮らしています。」

障害年金：病気やけがなどによって、一定程度の障害の状態になった人に対して支給される年金のことで、障害の程度に応じて支払われる金額が異なる。障害年金には、「障害基礎年金（1級、2級）」と「障害厚生年金（1級〜3級）がある。生まれながらの先天性の障害や知的障害は障害基礎年金の受給対象となる。