統合失調症と向き合う

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園田 人志さん
園田 人志さん
(そのだ ひとし)
1954年(昭和29年)生まれの61歳(収録時)。建築関係の仕事に従事していた30代に症状が出て、57歳の時に入院する。入院による症状の回復は早かった。現在は地域活動支援センターやB型作業所を利用しながら、穏やかな日々を送っている。障害年金と厚生年金で生活し、一人暮らし。
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8情報について
Q.病気について、今、知りたいと思うことはありますか

「そうですね、情報は特にないですけど、結局は、私の近くにいる友達から聞くしかないからですね。なかなか先生とは、あまり話はしないですね。まあ、私の悩みがあった時とか、こちらが積極的になって聞くしか、方法がないんじゃないかなぁとは思っていますけどね。

まあ、私の場合は、2週間に1回(受診に)行っているのですけど、そのうち1か月に1回は、『何か困ったことはないですか?』とかいろいろ聞いてくれるのですけどね。ま、私の場合は、特に今は本当に困ったことはないので、『特にありません』ということで、答えています。」

Q.良い病院の探し方があれば教えてください

「これは、本当に難しいですね。自分が病気だと分かれば探しようがあるけど。私の場合は、正直に言って、弟から病院を紹介してもらったのですけど、その前、何回か自分で行っているのですよね。行っているのですけど、なんて言うのですかね、全然相手にされなかったというか……。

会社のすぐ近くの、歩いて5分ぐらいの所の小さな病院だったのですけどね。そういう所に行ったけど、結局は、私の話がちょっと強引だったかもしれませんけど、『もう帰っていいよ』みたいな感じだったのですけどね。なかなか自分の合う病院というのは、結局は、やはり先生に見つけてもらうのがいちばんいいのかもしれませんね。『合う・合わない』がありますからね。」

Q.病識を持つようになったのはいつ頃ですか

「そうですね……、なんとも言えないですけど、ああ自分は病気なのかなぁと。他の人と比べても、同じ症状が出ているとか思ったら、あ、やはりそうなんだと思ってですね。で、薬を飲まなかったら、症状がひどくなる人もいたし……。そういうのを見たら、『薬は絶対飲んでいかなきゃいけないなぁ』と思ってですね、薬を必ず毎日は飲んでいましたね。」

Q.今、気になっていることは?

「これから、歳を取っていけば、一人だから、どうしようかなぁと思ってですね。弟が一人いるのですけど、どちらが長生きするかなぁと思ってですね、ま、その時に、どうなるのかなぁと、それがいちばんの、悩みと言うのですかね、考えますね、時々。ま、考えておかなきゃいけないことなのでしょうね。

いや、(弟も)独身です。」

Q.医療体制や福祉制度に望むことはありますか

「私の場合は本当に良くしてもらっているほうだから、特にないのですけど。まあ本当にありがたいと思って、今、障害年金とかをいただいています。」

Q.支援センターとの出会いは大きいですか

「そうですね。もしなかったら、ちょっと家に引きこもって……、たぶんどうなっているのかなぁと思ってですね。また、元に戻っていたかもしれませんね。」

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