統合失調症と向き合う

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園田 人志さん
園田 人志さん
(そのだ ひとし)
1954年(昭和29年)生まれの61歳(収録時)。建築関係の仕事に従事していた30代に症状が出て、57歳の時に入院する。入院による症状の回復は早かった。現在は地域活動支援センターやB型作業所を利用しながら、穏やかな日々を送っている。障害年金と厚生年金で生活し、一人暮らし。
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6症状の安定
Q.症状が安定したと思われたのはいつ頃ですか

「そうですね、やはり薬を変えたぐらいから、ま、前後ですかね、だんだん良くなってきましたね。時折、声がやはり聞こえるのですけどね。

そうですね。私の場合は(回復が)早いみたいですね。なぜかと言われても困るのですけど。私は、そうですねぇ、まあ、素直になることじゃないかなぁと思うのですけどね。それと、『ピアつばめ』に来ていて、結構友達ができて、素直に話ができる相手をたくさん見つけることが、やはりりいちばん良いのではないかなぁと思うのですね。部屋に閉じこもったりしないで、自分のできる範囲で外に出て、活動したほうがいいんじゃないかなぁと、私は思いますけどね。」

Q.症状が出て早めに受診すれば良かったなと思いますか

「そうですね、後悔したことはやはりありますけど、こればかりは……。私は正直に言って、こういう世界と言うとちょっと変な言い方ですけど、まさかあると思っていなかったですからね。『へー!』と思って、びっくりして、私と同じような病気の人がかなりいるのだなと思ってですね。

で、みんな友達といろいろ話す時に、最初はやはり病気の話から始まって、まあ、だいたい言い終わると、それからだんだんだんだん仲良くなっていきますね。……そういう感じですかね。」

Q.ご自身で症状が悪化しないように工夫していることはありますか

「毎日を楽しく過ごす、もうそれしかないですけどね。あと、できるだけ、私の場合は出かけて、みんなと話し合って、いろんなことを…、たまには、レンタカーを借りたりして、運転してもらって出かけたり、そういう気分転換を図ったりしていますね。」

Q.現在は何時に起きて何時に寝ていますか

「起きるのはだいたい(午前)8時ぐらいですね。寝るのは(午後)10時から11時にだいたい寝ています。(睡眠は)十分とれています。」

Q.病気になったことで生活スタイルは変わりましたか

「そうですね。まず、車に乗れなくなったことですね。前は自分で車に乗って(運転)していたのですけど。まあ、範囲が狭くなったというのですかね。どうしても行ける場所が小さくなっていきますよね。それで、正直言ってお金のほうも昔と違ってあまりないものですから、ま、行く場所が限定されていっていることじゃないですかね。

昔は本当に(給料が)良かったですね。バブルの時代などは本当にすごかったですね。」

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