7親として
Q.親としての思い・希望
「(お母さん)どこの親御さんも一緒だと思います。自分を責めると思います。『胎教が悪かったんじゃないか、育て方が悪かったんじゃないか、どこかで間違えたんじゃないか』と。
結局こういう病気になる子というのは、共通しているのです。私カウンセリングをしていても、繊細なんですよ、優しいんですよ。やはり反抗期がある子でないとダメです。反抗期がなく育てやすい、はいはいはいはいとなんでもおとなしく優しく過ごしてきた、こんな育てやすい子はないやろうと思うぐらい……。やはりそういう子はね。
それと、親としては、こういう子達の活動の場。障害者雇用が今、さかんに叫ばれているやないですか。でもこの子のように働けない子。結局、能力はあっても詰めて働くということができない子。でも、この子はこの子でピアカウンセラーとしてやっていける子。そういうふうな(ことの)できる場所がほしい。せっかく30回研修を受けたし。うちはいろんな方から(相談電話が)かかってくる。でも、実際それを立ち上げてそういう場所にするだけの力は、私達にはない。
この子だけでなく、他にもあると思うのですよね、そういう能力のある子は。ピア同士でやっていけるような活動場所を行政が作ってくれるといいがなぁと。これは親の望みなのですよね。
主人が亡くなってから、私はいつ死んでもいいわという気になったから、この子をどんどんどんどん行政と関わりを持たせるようにしたのです。保健所の精神(保健)福祉士とか、カウンセラー、臨床心理士と、ずうっとおつき合いしているけども、それだけやなしに、いろいろ県などとコネクションを私自身が作って、私が亡くなったあと、この子が助けを求められる場所を作っていかないといかんと、私自身がそういうコネクションを作っています。」