統合失調症と向き合う

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阿部雅人さん
阿部雅人さん
(あべ まさと)
1961年生まれの55歳(収録時)。16歳(高校2年生)の時に発症し、精神科を受診。高校は中退し、大学入学資格検定試験に合格。大学入学を目指すが家の事情であきらめる。その後、就労し、いろいろな職種に就くが続かず、現在はデイナイトケアに通いながら、当事者活動を行っている。
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6症状のコントロール
Q.症状が悪化するのはどのような時ですか

「きちんと薬は飲んでいるのですけども、一種のストレスで、僕の場合、辛いストレスというのは大丈夫なのですけど、逆に楽しいこと。例えば、この前入院した時もそうだったのですけど、妹とピザを取って、クリスマスを祝って、その次にステーキを食べに行って、友達と。その次の日に、女性、まあ、結婚している方なのですけど、料理を作ってくれて、で、映画を大きな画面のテレビでビデオを観たりしていたのです。

それが3日続いたら楽しいのが、かえって良くなくて、入院したのですね。昨年(2016年)の12月28日に入院したのですよね。だから、24日頃から楽しいことが続きすぎて入院したのですよね。35日(間)、約1か月ちょっとですね。」

Q.症状が悪化しないように気をつけていることはありますか

「やっと分かったのですけど、楽しいことであっても、あまり楽しいことを続けないように。まあ、1か月にいっぺんくらいならいいけど、3日続けて楽しいことをやると、やはり入院するようになる可能性は高いから、それは、今、気をつけていますね。

興奮して脳が眠れなくなるみたいですね。それも統合失調症なのでしょうねえ、たぶん。だから、双極性感情障害とか統合失調症とか、厳密に病気を分けることはできないような気がします。だから、僕の脳の中で起こっていることで、ただ入院する時に、病名のところに統合失調症と書かれていますけど、でも、院長先生に、前に診てもらったことがあって、ずっと見ているから、僕の行動を。ちょっと話をして、この数年は、やはり統合失調症よりも双極性感情障害のほうが強いのではないかなと言っているぐらいで、やはり、それはあると思いますよね。」

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