統合失調症と向き合う

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中島大昌さん
中島大昌さん
(なかじまだいすけ)
38歳(1982年生まれ:取材時)。幼少期から明るく元気に育ち、小学校からサッカーと水泳にうちこむ。中でもサッカーは小学校から高校、社会人まで続け、中学時代は県大会で3位になった。18歳の時に母親が他界する。
自動車の運転免許を取得すると同時に自動車に興味を持ち、自動車メーカーに就職する。自動車整備工場で働きながら、専門学校に通い国家資格2級ガソリン、ディーゼル免許をダブル取得。損害保険募集人資格なども取得する。
26歳のときに発症、その後、週に4~5回デイケア(外来リハビリ)に通い、土曜日はヘルパーさんの支援を受けている。入退院を11回、再発を3回。
2018年6月、デイケアで出逢った女性と結婚。2020年1月から就労移行支援に通っている。
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2精神科受診について
Q.受診時の症状について教えてください

「2008年の冬、26歳の時に不調になり、はじめは急性のストレス性胃腸炎と診断されましたが、1か月後に職場で過呼吸になり社内の病院(診療所)に搬送されました。
産業医に「血圧を測定する」と言われましたが、聴こえるはずのない悪口や妄想で、自分は殺されると思い血圧計を何度も外しました。仕方なく産業医は紹介状を精神科病院宛に書きました。

その夜から宇宙戦争の幻覚を見るようになり、恐怖のあまり父親と一緒に寝ました。翌日、紹介状を持って父親と車で病院に向かう途中も宇宙戦争の幻覚、妄想とコーヒーをこぼしたら毒ガス攻撃されたと騒ぎました。待合室にいる間は自分が臭くて仕方がありませんでした。『食事には毒が入っているのではないか』『誰かにいつも見張られている!! 』、そんな妄想もありました。」

Q.病名を知った経緯を教えてください

「精神科病院に初めて行った日に、医師から言われました。そのときは、そもそも統合失調症という病気を知りませんでした。そこで、医師は信頼できなかったので、かかりつけの薬剤師や信頼できる医療スタッフに質問をたくさんしました。」

Q.処方薬について教えてください

「はじめは睡眠薬だけでした。入院時はリスパダールを投薬されました。現在はエビリファイ24mgと、脚のムズムズ病に効くリボトリールを飲んでいます。副作用は特にありません。

コロナの影響で父親がうつ病と診断され、僕がしっかりしなければと自覚と責任がめばえ、体調は発病してからいちばん良いです。」

リスパダール(リスペリドン):非定型抗精神病薬
エビリファイ(アリピプラゾール):非定型抗精神病薬
リボトリール(クロナゼパム):抗てんかん薬、抗不安薬
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