4入院日数の短期化
「入院日数が短くなったのは、第一に技術が進歩したことが大きいのではないかと思います。手術は病状などに応じて、開腹手術と腹腔鏡(ふくくうきょう)手術の2通りがあり、最近では腹腔鏡手術が増えてきました。それでかなり手術の侵襲(しんしゅう=身体に対する負担)も少なくなり、入院期間も短くなっているのではないかと思います。腹腔鏡手術は入院期間がだいたい7〜10日です。開腹手術は、手術の内容にもよりますが平均して10日〜2週間ぐらいはかかります。ですので短くて4〜5日は違うと思います。
個人差はあるとは思いますが、腹腔鏡手術だと患者さんは『想像していたより体が楽だ』という方のほうが多いです。翌日はつらくても、日に日にだんだんと回復していくのを感じるようで、『昨日よりは楽』、『おとといよりは楽』という声はよく聞かれます。」
●怖がらずに検診を
「大腸がんは検診で見つかりやすく、他の臓器のがんに比べれば治りやすいと言われているので、やはりいちばんは早期発見・早期治療だと思います。とにかく怖がらずにまず検診を受けていただきたいです。もし大腸がんと診断されても、早期発見であれば(治癒が期待できる)治療がきちんと行えますので、早めに医師に相談していただいて、家族に支えてもらって、安心して過ごしていただければと思います。」