「10年ぐらい1年に1回検診だけはやっていて、大腸ファイバーや胃のファイバー、肝臓の腫瘍マーカーを測っていました。(やはり5年経つまでは)今後再発するのかとか、また新たながんに遭遇するのかといった不安はありました。完治は基本的に5年位と言われますよね。それで、5年経って何もないというところで安心感というのはありましたよね。
だんだん2年に1回でいいとか3年に1回でいいとか、5年以降はほとんどもう来なくていいと言われるのですけが、一応自主的に定期検診を今も2〜3年に1回はしています。」
「検診というのはなかなか難しくて、全ての検診を網羅的に受けるということは日常生活の中で無理ですよね。どこにでもがんは出るからといって、甲状腺も肺も肝臓も腎臓も大腸も全部を検査することはできないです。検査をされるのであれば、少なくとも胃、腸、肝臓を内視鏡や腫瘍マーカーで検査するのがいいと思いますね。早期に発見したら今ほとんど治りますからね。よほど特殊ながんでない限りは早期発見で治ると思いますし、今、医療の中ではご存じのように低侵襲性の内視鏡手術や腹腔鏡手術ができつつありますので、早期ならそういう手術で完治することができます。しかし進行してしまったら重い手術をしないといけないので、ある程度、そうした検査はされたほうがいいのかなと思います。
「とりあえずいろいろなものを数多く食べるようにはしています。いろいろな種類の食べ物をバランスよくとるということぐらいです。」
「26歳で大腸がんの手術をしているのです。本当に珍しいケースですよね。思い当たる節は全くなく、ないというか、がんは家族的遺伝、食生活などいろいろなものが複合的に作用してなりますから。がんとは、(遺伝子のなかにがんを促す)イニシエーターやプロモーターになるいくつかの要因が関係して発症する病気です。1個の要因でがんにはなるわけではなく、加齢とともに誰でもかかる可能性のある病気というのが正しいのでしょうね。
曾祖母は80歳代でがんになりましたが、別にそれは参考にはならないかな。父親も胃がんで亡くなっていますけど、年をとって70歳を過ぎてからですからね。別に特殊ではないと思うのです。特に自分が特殊だったような感じがしますね。」