がんと向き合う

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竹内恒雄 さん
(たけうち・つねお)
公益社団法人 日本オストミー協会(JOA) 事務局長
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1943年生まれ。非鉄鉱メーカー在職中の1991年、会社の健康診断がきっかけで、家の近くの病院を受診。検査で直腸がんが見つかる。翌月、直腸がん切除術を受け、人工肛門を造設。その後約1年半、抗がん剤を服用。現在は年1回検査で経過観察。2011年3月11日の震災発生後、JOAは日本ストーマ用品協会と協力して、被災地へのストーマ装具支援等の陣頭指揮をとっている。
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4主治医に言われたこと

「退院するとき、ドクターに『酒は飲みたい』と言うと、『酒か。しょうがない。下痢しない程度に飲みなさい』と。食べ物についての制約は何も言われなかったですね。ただ電話相談でも言うのだけど、“よく噛んで、ゆっくり食べる”ことです。それは健常者と一緒だけれど、(われわれは)大腸が短くなった分だけ(消化に)少し気を遣って。あとはなんら問題はないと思うのです。

私はこんにゃくが大好きですが、(オストメイトで)こんにゃくを全然食べない人は多いですよね。あるいはきのこ類や海藻類も消化がよくないからと食べない人はいます。でもあまり多くを食べなければなんでも大丈夫なのですが。やはり好きなものを少し多く食べるよね。私も酒を飲まないようにはしているけど、少し多いかなと思います。」

●日々完結した生活を心掛ける

「私も病気になるなんていう感覚はほとんどなかったし、それなりに体力もあったと思うのだけどね。だから(逆に)こうなったのかなという気は確かにしました。

先生からは『とにかくこうなった以上は、仕事にしても何にしてもやり残すことのないように、日々完結した生活を送りなさい』という話をされて、『いいこと言うな・・・』と思いました。なかなか実践はできないけれど、やはり『そういう(日々完結した生活という)ことはありえるな』と思います。」