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竹内恒雄 さん
(たけうち・つねお)
公益社団法人 日本オストミー協会(JOA) 事務局長
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1943年生まれ。非鉄鉱メーカー在職中の1991年、会社の健康診断がきっかけで、家の近くの病院を受診。検査で直腸がんが見つかる。翌月、直腸がん切除術を受け、人工肛門を造設。その後約1年半、抗がん剤を服用。現在は年1回検査で経過観察。2011年3月11日の震災発生後、JOAは日本ストーマ用品協会と協力して、被災地へのストーマ装具支援等の陣頭指揮をとっている。
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6ストーマをめぐる問題

①高齢者の装具交換について

「ドクターおよび看護師などの医療者でない限り、装具交換は(医療行為にあたるので)自分か家族以外はできないという法律があります。問題は、高齢になって施設に入るときに自分で装具交換ができない場合、看護師のいない施設からは入居を断られることです。」

Q.装具交換というのは難しいのでしょうか?

「難しくはないのです。私は週に2回取り替えていますが、装具をお腹に貼るだけなのです。(装具を接着させる皮膚が)ただれたりした場合は医者に診てもらわないと、装具が貼れなくなります。そういう場合は医者に診てもらいますが、そうではなくて、装具をはずすということ自身はじゃあ(本人ができない場合)誰がやるのかということです。ひとつは介護士の方で、装具交換の教育を(半日ほど)受けてもらわないとだめだと思っていますが、そういう体制はまだとれていません。」


②装具のコスト

「全般的にもう少し値段が下がるような状況になったらよいと思っています。なかなか代わりのものがなく、どうしても日々使わなければならないものですが、コスト的に安いとは思えない。しかも消費材で日々使っているわけなので。

(自治体から)交付券が支給されているので、それで装具は買えますが、経済状況の厳しい人はやはり月に何千円か、下手すると5000円までは自己負担して生活しなければいけない人もいるので。そういう人たちから見れば、もっと安いほうがよいということにもなるでしょうね。やはり年齢が上がってきて、月々何千円かの出費は非常にたいへんになってきているだろうと思います。」


③入浴時のマナー

「協会の東京支部で年に1回、皆で温泉に入りましょうと(温泉に出かけます)。温泉に入って装具がぶらんと(お腹から)出ていると他の人が嫌がるから、装具を折って入るとか、入浴用の小さいキャップをして入りましょうと言っています。年の人はそのままぶらぶらしながら入っていくことが多いですけど。せっかく温泉に行くわけだから、そこは対処するに越したことはないだろうと思います。」