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川上 祥子さん
川上 祥子さん
(かわかみ・さちこ)
NPO法人キャンサーネットジャパン 渉外・広報担当理事

看護師。東大病院放射線科病棟にて臨床看護に従事。2000年より現職にてEメールによるセカンドオピニオン相談窓口として患者と医師のコーディネーションを担当、累計2000件以上の相談を取りもつ。

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2痛みはがまんしないでください

「特に高齢の男性は、がまんしなくちゃいけないと思っているような節がある方もいて、がまんしたことをご自身で『偉い』『頑張ったんだ』と思う方もいます。たとえば定期的に飲むくすりのほかに、痛みが増したときに緊急に飲むくすりの2種類を使って痛みをコントロールすることが多いのですが、『ふだん飲んでいるおくすりでコントロールできないときは、それを飲んでください』『いつでも出せるので言ってください』と言っているのですが、それを『今日は飲まないで済みました』と誇らし気におっしゃるのですね。『ちょっと痛かったけど、あれぐらいでは私は飲みません』とか。それはやはり、その人の誇りに関わることなのかもしれないですが、『がまんしないでください』と何度も何度も繰り返し伝えていかなくてはいけないと思っています。」