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川上 祥子さん
川上 祥子さん
(かわかみ・さちこ)
NPO法人キャンサーネットジャパン 渉外・広報担当理事

看護師。東大病院放射線科病棟にて臨床看護に従事。2000年より現職にてEメールによるセカンドオピニオン相談窓口として患者と医師のコーディネーションを担当、累計2000件以上の相談を取りもつ。

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10看護師にできること

「(ナースコールがあったときは)自分に余裕があればできる限り直行してすぐに対応したいとどの看護師も思っていると思うのですが、複数の患者さんをもっていたり、あるいは処置中にナースコールが鳴ったりするとすぐに出られないこともあって、「は〜い、いま行きま〜す」と言ったまま5分10分と待たしてしまうこともよくあるのです。何度も何度もナースコールを押される方というのはやはり、身体の痛みもそうですけど心の痛みが強い方、なんらかの悩みや不安があってそのような行動に出ていることが多いので、そういう場合は心療内科の先生に相談をしたりとか、もちろん主治医を通じてですけれども、そういった対応したり、あとは痛みがみるからにコントロールできていない場合は、その痛みの状況を観察して、いつ前のおくすりを飲んだのか、いま使っているおくすりがいままでどのような方法で増量されてきているのか、あと総合的なからだの状況も含めてこちらで観察をしたうえで医師に報告して対処を仰ぐような形ですね。看護師なのでその痛みの状況はわかってもくすりの処方はできませんから。やはりドクターによく疼痛緩和のマインドを勉強してほしいなと、ちょっと生意気ですが思います。」