がんと向き合う

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野田 祐紀子さん
野田 祐紀子さん
(のだ・ゆきこ)
九州大学病院
麻酔科蘇生科外来医長
同病院がんセンター緩和ケアチームのコアメンバーのひとり(身体症状緩和担当)。1997年より同病院ペインクリニックにて、がん性疼痛、神経因性疼痛、慢性疼痛など各種痛みの治療に携わるなか、がん治療と並行して早期から緩和ケアを行うことの重要性を認識し、日々奮闘中。
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1緩和ケアとは

「がんをはじめとして、命を脅かすような病気を抱えていらっしゃる患者さんやそのご家族はいろいろな問題を抱えていることが多く、それは体の痛みであったり、心の問題や社会的な問題であったりするのですが、そのような問題を評価して、患者さんやご家族の生活の質、生命の質を改善していくのが緩和ケアです。 (緩和ケアの対象となる症状は)主に体のつらさと心のつらさになりますが、体のつらさとしていちばん多いのはやはり痛みです。ほかにも、体のだるさ、息苦しさ、吐き気という症状が対象になってきます。心のつらさとしては、不安である、気分が落ち込んでしまう、夜眠れないという症状が対象になります。いろいろな要素が患者さんにつらい気持ちを抱かせているということを理解して、治療していくことが大事だと考えています。」