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野田 祐紀子さん
野田 祐紀子さん
(のだ・ゆきこ)
九州大学病院
麻酔科蘇生科外来医長
同病院がんセンター緩和ケアチームのコアメンバーのひとり(身体症状緩和担当)。1997年より同病院ペインクリニックにて、がん性疼痛、神経因性疼痛、慢性疼痛など各種痛みの治療に携わるなか、がん治療と並行して早期から緩和ケアを行うことの重要性を認識し、日々奮闘中。
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2九州大学病院の緩和ケアチーム

「「緩和ケアチームは、がんを診療される各診療科の医師、看護師、薬剤師から構成されています。なかでも、身体症状を緩和する麻酔科蘇生科の私と、精神症状を緩和する心療内科と精神科の医師、化学療法室を担当している看護師の4名がコアメンバーとして活動しています。当病院では、主治医の依頼があってから緩和ケアチームが動き始めるというかたちにしており、どういう内容で相談したいのかということを明らかにしていただいたうえで診療を始めます。最初に出向く医師が痛み担当であるのか、心の問題担当であるのかということは、あらかじめ依頼の段階でわかっていますので、それぞれの専門家が対応するようにしています。」

――緩和ケアを受けたいときは誰に相談すればよいですか?

「患者さんのいちばん近くにいるのはご家族や看護師ですが、主治医に近いという意味ではやはり看護師がいちばん話もしやすく状況を理解してくれやすいと思います。ですから、こういう状況で苦しんでいるということを看護師に伝えていただいて、看護師から担当の主治医に伝えて、緩和ケアチームに相談がくるというのがよい流れではないかと思います。 やはりいちばん大事にしたいのは主治医と患者さんとの関係で、そこは絶対に壊したくないので、もし患者さんから直接お話をいただいた場合には受け持ちの看護師に伝えて、その看護師から主治医にお話を入れてもらいます。必ず主治医が、『患者さんが緩和ケアを受けたいと思っていらっしゃる。緩和ケアが必要な状況である』ということを認識されたうえで、私たちが動くというかたちを取るようにしています。」