「今は通院で服薬と、地域生活支援センターに通う、この2つが2本柱ですね。普段は、火曜日から土曜日までは地域生活支援センターのほうに、12時から午後4時頃まで通っています。支援センターがお休みの日曜日と月曜日は、普段の疲れを癒すというか、家でごろごろ過ごす、そんな毎日です。以前は地元の保健所のデイケアに通っていたんですね。でも自立支援法ができて地域(生活支援)センターに移行していくということで、たまたまそのとき近所に地域(生活支援)センターができたんです。それで保健所の保健婦さんに(センターを)紹介してもらって通うことになりました。はじめに登録料が500円かかるだけで、毎日飲み放題のお茶が30円だけで、あとはお金はかかりません。ただイベントが何かあるときだけは、それに対する費用はかかりますけど。」
地域生活支援センター:地域で生活していくうえで生じる問題、相談などに対応する機関。ほかの機関とも連携しており、社会資源(福祉サービス)の紹介や住宅、職業、生活支援サービスなどの情報が得られる。
「(地域生活支援センターには)よくまめに報告をするというか、家族で変わったことやストレスになるような出来事、こんなことがこれから起きる、引っ越ししますよとか、そういうことはまめに連絡してますね。あとはちょくちょく顔を出したり。
「(私の結婚を母は)すごく喜んでいました。母は今のうちの主人とすごく結婚してもらいたくて、どうしたらこの2人を結婚させられるんだろうかみたいな、1人で良い意味での妄想をしていたみたいで。結婚しないの?みたいに。なのですごく喜んでいましたね、とにもかくにも。
これは主人の性格がすごく幸いしたなというところでもあるんですけど、すごいマイペースでおおらかであまり細かいことを言わない人なんですね。そういう性格だったゆえに、一緒に暮らしてすごい良い方向に転じたなあと思います。細かくてくどくど言うタイプだったら、たぶん駄目だったと思うんですけどね。」
「(母は今)すごく落ち着いています。ただ、急性症状とか再発をしないということであって、普通の健康な人たちみたいに暮らせるということとは意味合いが違ってきますけども。幻聴は今もときどきあって、1人になると気が紛れないのか、人と一緒にしゃべっているとか誰かのそばにいるときはないみたいなんですけど、長時間1人になると幻聴が始まるんですね。で、母の幻聴っていうのは、殺してやるとか、全人類を抹殺せよみたいな危険なものだったり、死んでしまえっていう、このパターンが多かったんですよね。今は、本人が幻聴だって分かっているので、それに惑わされることはほとんどないんですけれども。ずっとそういう幻聴があったんですけど、ここのところ、家族の穏やかな生活が増えてからは、素敵な幻聴が聞こえるようになったらしくて。『あなた幸せになれますよ』とか、そういうのも聞こえ出したって言っていますね。」